突然ですが、日本一長いトンネル、といえば、そう!青函トンネルですよね。
1988年に開業した、津軽海峡の下を通って青森県と北海道を結ぶ全長約53.85kmの鉄道トンネルです。2016年からは北海道新幹線も通っていますね。
地図で見てみましょう。図中の赤い線が青函トンネルのルートです。
確かに長そう、ではありますが、これだけではどのくらいの長さなのか、なかなか実感できないのも事実。そこで、今日はこの「青函トンネル」さんにあちこちに出張していただいて、みなさんに長さを実感していただきたいと思います!
それではまず、同じ北海道の札幌へGO!
さて、どうでしょう?
おおお、札幌中心部(図中のトンネル上端)から苫小牧の西(図中のトンネル下端)まで、ずっとトンネルで走っていけますね!
「札幌から長いトンネルを抜けると、雪国ならぬ苫小牧だった」というわけです。北海道のみなさん、長さの実感、湧きませんか☆
福岡市の中洲付近からトンネルに入って、出た先は八女市付近。福岡県を南北に貫く大縦貫トンネルですね!
呉市中心部からトンネルに入って出た先は、四国の松山市。1本で本四連絡完了です!長いトンネルをやっと抜けて眼前に広がる瀬戸内海は、どんな風に見えるでしょうね☆
名古屋市港区付近から始まったトンネルは、知多半島の先端部分が終点に。結構時間がかかりそうなので、それだけの間トンネルにいる、と思うと、より実感が湧くのではないでしょうか?
明石海峡大橋の明石側起点付近からトンネルに入って出た先は、なんと和歌山市!「明石海峡から和歌山までトンネルってどんだけ長いねん!」と思わずツッコミたくなりますね(笑)
全国を巡ってきたこの旅もいよいよ東京で終わりです。
東京駅を始点としてみると、終点(出口)は千葉県の富津市付近!東京湾アクアラインも相当長いですが、そんなものは眼中にないほどの長大っぷりを発揮しています☆
こんなトンネルがあったら、東京からサクッと房総半島へ行けちゃいますね。ちょっとゆったり目などこでもドアみたいです♪
長さ比べに続いて、次は大きさ(面積比べ)をしてみましょう☆
みなさんは湖や自治体の大きさ、どのくらいか想像してみたこと、ありますか?
たとえば日本で一番大きな湖は?→そう、答えは琵琶湖ですね♪
地図で見てみましょう。
関西を知る方なら、その位置や大きさは実感しやすいことでしょう。
では、これを東京のそばに移してみますね(地図中右側、九十九里浜沖の水色の形)。すると・・・あ~ら不思議?!全然違った印象に見えますよね。
東京から横浜にかけての主要市街地がすっぽり入ってしまうくらいの大きさ。なんとなく東京湾と大きさも形も、似ていますよね。さすがは日本一の広さを誇る湖です☆
ついでに湖面積ランキング2位の霞ヶ浦、3位のサロマ湖にも来てもらいました。
これらの湖もかなり大きいのですが、こうやって横に並べて比べてみると、なおさら琵琶湖の大きさがダントツで際立っていますね。
では次に自治体の面積を比べてみましょう!
日本で一番面積が広い市である岐阜県高山市(地図中右側、銚子沖のピンク色の形)と一番面積が狭い市である埼玉県蕨市(地図中真ん中やや下、高山市の左のピンク色の形)を並べてみました☆
高山市は約2,177.61平方キロメートル、蕨市は約5.11平方キロメートル、その差は実に426倍!
ところが人口は高山市約87,000人に対し、蕨市約76,000人。
あまり変わらないんですね!人口密度の違いに驚くばかりです。
そしてこの高山市、実は東京都と面積がほぼ同じくらい。高山市はさきほどの約2,177.61平方キロメートルに対し、東京都は約2,194.07平方キロメートルです。
ということで東京都と並べてみると…あらま、ホントに同じくらいの大きさだ☆兄弟みたいですね。
高山市は約87,000人、東京都は約1400万人、160倍もの較差があります…
高山市のゆとりある自然風景が頭に浮かんで、行ってみたくなりますね♪
※ 自治体の面積は国土地理院発表の令和2年全国都道府県市区町村別面積調(令和2年7月1日時点)、人口は各自治体が発表する2020年11月1日現在の推計人口に基づいています。
いかがでしたか?遠くにあるものを身近に置いてみると実感できること、まだまだありそうですね。地図のこんな楽しみ方、ご提案してみました!
さて、面白いので比べ遊び、もうひとネタやってみましょう!
よく、広さのたとえとして使われる東京の環状線、JR山手線の内側の面積(大きさ)ですが、考えてみると他の環状線との比較をする機会は、あまりないように思います。
今回、地図コラムらしく、JR山手線とJR大阪環状線のサイズを地図上で比べてみましょう!ただ比べるだけでは面白くありませんので、それぞれの路線に、さる古戦場へと赴いていただきます☆
ではそれぞれの形状確認から。まず、山手線ですが、青線(山手線のルート)が作る形をご覧ください。環状の線のイメージで語られていながら実はまん丸ではなく、かなり縦長であることがよくわかります。しかも、一番下の部分(大崎駅から品川駅までの区間)が急カーブになっているので、もはや楕円でもなく、三角形的ですらありますね。
それでは大阪環状線。こっちはやや勾玉みたいな形です。いざ勝負、ということで山手線と大阪環状線には岐阜県の関ヶ原古戦場にやってきてもらいました!
420年ぶりの東西対決、軍配はどちらに?
と思ったらあああっと、今回も東軍、山手線の勝ち(笑) 山手線:環状線の面積比は2:1くらいですね。しかし、大阪は地下鉄が比較的縦横に整った路線網を形成しているので、鉄道の便利さなら円形に近い環状線との組み合わせで実は西軍(大阪)が勝利かもしれません(笑)
これからの東京、大阪が、それぞれ五輪、万博を経て、どのように輝いていくのか、とても楽しみですね♪
改めて「地図」の価値を考えるコラム、ほか第一回、第三回も公開していますので、ぜひお読みくださいね。
☆改めて「地図」の価値を考えるコラム☆
~第一回 地図でわかる『なるほどネタ帳』~はコチラから
~第三回 地図を防災にフル活用!新時代の避難術~はコチラから
※このコラムは、地図ソフト『スーパーマップル・デジタル21』の機能を活用しました。
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