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~知る人ぞ知るマイナーネタをあなたに~

現在の世の中で、果たして「地図」はどんな価値を持っているのか?創業以来60年以上にわたって地図を生業としてきた昭文社グループが、改めて地図の持つ価値について、硬軟取り混ぜて、3回シリーズでお伝えします。まずはおもしろ地図知識編です・・・

 

「第二回 地図でいろんな長さ&大きさ比べ」はこちらから

「第三回 地図を防災にフル活用!新時代の避難術」はこちらから

その 1 宮島の航路ネタ

日本三景のひとつ、宮島の場所はココですね。地図上で紫色のエリア一帯が、厳島(宮島)です。

宮島と本土を結ぶ航路には、ちょっとしたネタがあるんです。

地図中の航路(宮島口と対岸の宮島を結ぶ、3本の紫色の線)をご覧ください。宮島松大汽船と JR 西日本宮島フェリーが競うように航路を開設しています。料金も乗船時間も変わらない両路線ですが、それぞれの航路には特長があり、乗客は好みに合わせて使い分けることができるのです!

宮島松大汽船の特長は?

地図をよく見てみると宮島松大汽船は2本の航路を走らせているのにお気づきでしょうか。
1本(地図中一番上)はカーフェリー便で小型・大型車が主に利用しています。JR西日本宮島フェリーも、早朝深夜便を運航しており、住民生活の向上のため、両社、補完しあいながら運航されています。

そして、宮島松大汽船の地図中真ん中の航路ですが、広島市内観光をしたい方や、宮島でロープウエーに乗りたい、という方向けのチケットがあります☆
松大汽船は広島電鉄のグループ会社なので、市内の路面電車と汽船がセットになった一日乗車乗船券があります。ロープウエーと汽船がセットになったチケットを買うと、なんと400円もお得です。汽船とお買い物券がセットになった券もあります。
広島市内観光と宮島をぐるっと堪能したい方にはありがたいチケットですね♪

JR 西日本宮島フェリーのサービスとは?

一方のJR 西日本宮島フェリー(地図中、宮島口と対岸の宮島を結ぶ、3本の紫色の線のうちの一番下)は、その航路の利点を活かして、あるサービスを行っています。さてそれは何でしょう?

正解は、地図でご覧ください。
直線的に結ばれた通常航路とは別に、地図上で紫の点線で示したような、大鳥居寄りに蛇行する「大鳥居便」を運航しているのです。ちょっとした工夫ですが、乗客の気持ちに寄り添った、ホッコリするサービスですね♪
※大鳥居は現在修復工事中です。

地元の方ならご存知でしょうが、観光客にとってはいろんなアクセスルートがあるときに「どちらにどんな特長があるの?」と迷ってしまうこと、結構ありますよね。こうした情報も、地図つきで見ていると、メリットがハッキリして、選びやすくなります。まっぷるのガイドブックには見やすさ、使い勝手を追求した地図がついているので、ぜひご活用くださいね!

その 2 地図でわかる?!「阪神タイガース」強化法

みなさん、阪神タイガースの本拠地、高校野球の聖地としても名高い阪神甲子園球場はご存知ですよね。では、阪神タイガースの二軍の本拠地、阪神鳴尾浜球場は、ご存知でしょうか?
地図で計ってみると直線距離は約 2.5km。この距離が一軍と二軍を分ける、近くて遠い、距離なんですね。

さて、甲子園といえば「浜風」が有名です。夏場を中心に、ライト方向から三塁側方向へ強く吹く、南西~西南西の海風。阪神の左打者と守備陣は、これを克服しないといけないのです。

実は鳴尾浜球場も、甲子園球場の近所にありますから、同じく浜風の影響を受けます。二つの球場を地図で並べてみて、ある一つの事実に気がつきました!
鳴尾浜と甲子園、それぞれの球場の向きが、微妙に違っているのです。その差、約 18 度。
※あくまで地図上での計測です。

甲子園ではライトから三塁側スタンド方向に流されるボールが、鳴尾浜ではライトからホーム(バックネット)方向に流されます。左打者も、甲子園なら流し打ちでレフトスタンドを狙いやすいのですが、鳴尾浜ではそもそも外野飛球全般に向かい風傾向、ということに…

野球はちょっとしたボールの反発力の違いや、打球の変化でも結果が大きく左右される、繊細なスポーツ。一軍と二軍の球場を似たようなサイズ・仕様で作っている球団も多いです。

近年の阪神は、守備力向上と左の強打者育成に苦労していますが、もしかしたら、甲子園と同じサイズ、向き、構造の二軍球場を近隣に建設すれば、解決の糸口になるかもしれません。

この記事を書いていたら、阪神球団が尼崎に新二軍拠点を建設か?というニュースが流れてきました!
阪神さん、このコラムを参考に、更なる強化、たのんまっせ!

※この記事は、地図上で本コラムの編集担当がシミュレーションした内容を記載しており、阪神タイガースにがんばっていただきたいという気持ちは隠せませんが、球団の公式見解や現地調査、気象観測等に基づくものではないことをお断りいたします。

その 3 有名な「ベタ踏み坂」の撮影スポットに迫る!

この写真をご覧ください。
この橋、鳥取県境港市と島根県松江市に跨る「江島大橋」です。CMで話題になったので、ご存知の方もいらっしゃると思います。実はこの橋のベスト撮影ポイント、地図で探すと意外なところにあるんです!

まず、江島大橋の位置ですが、下の地図にあるように、島根県と鳥取県の間にある中海という湖に浮かぶ「江島」と境港市を結ぶ、全長1.7kmほどの橋です。
「『ベタ踏み』の迫力を出すなら、やっぱり橋の近く、江島工業団地あたりから撮影しないと」と思ったあなた!先ほどの写真がまさに工業団地付近から撮ったもの(上の地図の丸印のあたり)なのですが、「アレ、以前に見た写真はもっと<ベタ踏み感>、なかったかな?」と感じませんでしたか?

そうです!ベストポイントから撮った写真はこちら ↓(写真提供:鳥取県)
まさにこれこそが、「ベタ踏み坂」、ですよね!

さて、これはどこから撮れるのか?
ヒントは、写真一番下に見える、石で組まれた護岸です。そうです、この写真、実は対岸から撮っているのです!

地図上で橋の延長線をどんどん伸ばしていくと、江島の対岸、大根島(松江市八束町二子)に辿り着きましたね☆
ベストポイントは、図中赤丸部分の「寿物産」さん付近でした~♪
腕に覚えのある方は、ぜひ挑戦してみてくださいね。ちなみにかなりの望遠レンズを使わないとこの<ベタ踏み感>は出せませんのでご注意ください。また、私有地に立ち入ったり、交通の妨げになるような行為をせず、マナーを守っての撮影をお楽しみください。

いかがでしたか?改めて「地図」の価値を考えるコラム、ほか第二回、第三回も公開していますので、ぜひお読みくださいね。

 

~第二回 地図でいろんな長さ&大きさ比べコチラから

~第三回 地図を防災にフル活用!新時代の避難術コチラから


 

※このコラムは、地図ソフト『スーパーマップル・デジタル21』の機能を活用しました。
このソフトは、ただ地図が見られるだけではなく、地図上に自由に直線を引いたり図形を描いたりすることができて、さらには直線の距離や図形の面積も自動で計測できる、機能性に優れた業界No.1の地図ソフトです。
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