最新情報

株式会社昭文社ホールディングス(本社:千代田区麹町、代表取締役社長 黒田茂夫、東証コード:9475)とその子会社である株式会社マップル( 本社:千代田区麹町、代表取締役社長 大日方祐樹、以下マップル)は、昨年の資本業務提携開始以来ヘッドスプリング株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長 星野脩、以下ヘッドスプリング)と共同検討を進めていた「住宅用蓄電池」事業につきまして、ヘッドスプリングの供給の下、2022年10月31日から提供を開始することをお知らせいたします。※1

また、これに合わせ昭文社グループのカーボンニュートラル関連事業全般に向けた新ブランド「mapple GX」を立ち上げ、グループを挙げて脱炭素社会の実現に向けた取り組みを加速します。

<新ブランド「mapple GX」ロゴ>

※1 販売は昭文社ホールディングスとヘッドスプリングの合弁企業である株式会社マップル・スプリングを通じて提供する予定です。

 

)) 取り組みの概要 ((

脱炭素社会に向け、国内では2020年に行われた「2050年カーボンニュートラル」宣言以降、さまざまな面で温室効果ガスの削減に向けた取り組みが進められています。昭文社グループにおいても、2021年6月にヘッドスプリングとの資本業務提携を行い、これまでにEV充電ステーションマップの立ち上げやEV充電器の提供などの取り組みを行ってまいりました。今回は、国内の蓄電池市場における課題解決と再生可能エネルギーの利用促進に寄与する目的で、新たにヘッドスプリングがODM(Original Design Manufacturing)生産した住宅用蓄電池「mapple GX battery」を日本市場に投入し、戸建て住宅への提供とともに、ヘッドスプリングの先進技術を活用した「小規模集合住宅向け」に独自の再エネソリューションを展開してまいります。

)) <電力制御技術>を駆使︕集合住宅向けに独自ソリューションを展開 ((

国内における再エネの活用拡大に向けては、集合住宅への太陽光発電と蓄電池の普及が必要不可欠になるものと考えておりますが、集合住宅への設置にはまだまだ課題が多いのが実情です。

特に小規模集合住宅の場合、従来の大容量蓄電システムでは三相※2であるため単相※2受電の住宅には適さないこと、一体型かつサイズが大きいため設置場所の確保が困難かつ搬送が高額になること、蓄電容量が過剰でコスト面でのメリットが出せなことなどが要因として挙げられます。

そこで今回、住宅用蓄電池の開発と合わせて、ヘッドスプリングが持つ電力制御技術を応用し、複数の住宅用蓄電池を統合制御することで集合住宅全体を丸ごとカバーする「仮想的な単相大容量蓄電システムソリューション」を開発することに成功しました。

<新開発の小規模集合住宅向けの独自ソリューション概念図>

このソリューションを活用することで、それぞれの集合住宅の規模に合わせて蓄電池の台数を自由自在に組み合わせられるため、無駄なく必要十分な容量の蓄電システムを導入することができます。

また、各住戸で電力を融通しあうことで建物全体で供給電力の最適化が図れ、さらには蓄電池の分散配置も可能なため、広い設置スペースがない場合でもフレキシブルな配置レイアウトが実現できます。

太陽光発電と本ソリューションを組み合わせることで集合住宅のオーナー様や管理者様の効率的な再エネ活用を支援いたします。

※2 単相は主に一般家庭で利用される交流電流伝送方式のことであり、一つの正弦波で送られます。大電力が必要ではない家庭の電気供給に利用されています。三相は多くの電力を使う工場など産業用として利用されることが多い交流電流伝送方式であり、三つの正弦波の重ね合わせとなっています。

)) 一般消費者向けでは<卒FIT>を支援!適正価格を実現するダイレクト提供モデル ((

国内の住宅用蓄電池市場は、<卒 FIT>と言われる電力の固定価格買取契約が終了した消費者を中心に導入が進んでおりますが、蓄電池価格が高額なため導入に踏み切れない消費者も多いのが実情です。

また複数の中間業者が介在する場合も多く、これも適正価格から乖離した価格設定の一因となっているものと考えております。今回、提供を開始する「mapple GX battery」は、消費者に直接販売するダイレクト提供モデル※3を取ることで中間コストを削減し、蓄電容量に合わせた適正価格での提供を実現します。

<※3 ダイレクト提供(販売)モデル説明図>

)) 蓄電池の特長およびその効用 ((

提供する蓄電池本体は、ヘッドスプリングが海外メーカーとの ODM 生産によって実現した「全負荷対応型ハイブリッド蓄電システム」です。熱に強く耐久性能の高いリン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、IP65レベル※4の防塵防水仕様を施しています。また10年間のメーカー保証が付いており(15年間への延長も可能)、万が一の際にも安心のサポートをご提供します。

<製品の外観と主な特長(高さ約160cm)>

住宅用蓄電池は、ピークカットによる省エネ効果・電気代削減効果や停電時の安心・安全に繋がります。また脱炭素社会に向けて重要となる再生可能エネルギーの安定的な利活用にも必要不可欠なものであることから、昭文社ホールディングスとマップルは、流通の最適化をはじめ、蓄電池市場における各種課題を解決することで、全国の住宅における蓄電池の設置を推進し、脱炭素社会の実現に貢献してまいります。

※4 IP65とは電子機器などの防水や防塵に関する程度を示す等級文字です。この場合防塵性能は最高段階の6、防水性能は8段階のうちの5となります。

)) 新ブランド「mapple GX」について ((

様々な社会課題解決を目指すマップルが中心となって進める昭文社グループの温暖化対策ソリューション・ 関連事業をわかりやすく表現するため、本取り組みにおける専門ブランド「mapple GX」を立ち上げます。当ブランドを通じて、マップルはヘッドスプリングほかステークホルダーとともに脱炭素社会の実現に向けた取り組みを加速させてまいります。

|| ブランドコンセプト
カーボンニュートラルの実現に向けた社会システムの変革であるグリーントランスフォーメーション。その実現に必要な製品やサービスは、単なる代替策ではなく、人々にとってこれまで以上に魅力的な体験価値をもたらすものでありたい。そうした思いを具現化するブランドが「mapple GX」です。

電気自動車(EV)による快適なカーライフ、太陽光や蓄電池による安心安全な暮らしなど、「脱炭素化に向けた取り組み」と「人々の快適な生活の実現」は一体となるものです。
この「mapple GX」ブランドには、昭文社グループが長年経営方針としてきた、
・地図や実用情報・サービスの提供により、人々の安心な暮らしを支える環境づくりに貢献すること
・旅やお出かけの特選情報・サービスの提供により、人々の幸せの記憶づくりのお手伝いを行うこと
こうしたバックボーンに新たなイノベーションを加え、社会貢献を進めていく、という決意が込められています。

)) お問い合わせ ((

製品・サービスに関するお問い合わせは下記よりお願いいたします。
|| 株式会社マップル 公式サイトお問い合わせ受付ページ
https://mapple.com/inquiry/


■ メディア関係の方向けのお問い合わせご案内ページはこちら

■ 当社商品に関すること、掲載内容に関すること、その他メディア関係の方以外のお問い合わせ全般はこちらにてお受けしております。

昭文社ホールディングス・グループホームページ  https://www.mapple.co.jp/