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大洗とガールズ&パンツァーの魅力について、あんこうチームの愛され装填手・秋山優花里さんを演じている中上育実さんにお話をうかがいました。

中上育実(なかがみ・いくみ)。
東京都出身でメロンパンを愛してやまない声優・ナレーター。ガールズ&パンツァー・秋山優花里、ふたりはミルキィホームズ・十津川警子などで活躍中。
公式ブログ「中上育実の吟遊†徒然日誌」

編集部「これまで大洗町には何回行きましたか?」

中上育実さん(以下、中上さん)「最初に行ったのは一昨年の、あんこう祭でした。今みたいにキャラクターのパネルはまだその頃はなかったんですけど、けっこう盛り上がっていました。四話で市街戦をした時のルートを通ってホテルまで行ったんです。あんこう祭のあとも、海楽フェスタとか、海開きイベントとか 、バスツアーとか、去年のあんこう祭にも再び呼んでいただいたので、イベントで5回は行っています」

中上さん「あと去年の夏に、大洗の盆踊りで渕上舞ちゃんがあんこう音頭を踊るというイベントがあって、これには個人的に、妹たちと一緒に三姉妹で行きました。こっそり町を歩いて回ろうかと思っていたんですが、町の方が車を出してくれたのでご厚意に甘えてしまって、いろいろ連れてっていただきました」

編集部「その時はどのあたりに行きましたか?」

中上さん「一番の目的は優花里のパネルが置いてある年宝菓子店さんにまだ行ったことがなかったので、そこには行きたいと思っていました。妹もガルパンを見てくれていて、大洗が盛り上がっていることも知ってくれていたので、一緒に町中のパネルを全部見られたらなと思っていました」

編集部「妹さんと仲がいいのですね」

中上さん「そうですねぇ、仲いいねって言われます。三つ子って言われたこともあります(笑) 三人で年宝菓子店さんに行けてよかったです。アットホームないい雰囲気で、お店をやっているほんわかしたおじさまに、一緒に写真撮ってくださいってお願いもしました。お菓子屋さんの中にも戦車の模型とかを飾っていらっしゃって、ガルパンを盛り上げていただいていました」

編集部「秋山殿のパネルと会ってどんな気分でしたか」

中上さん「それはもう、本当にうれしかったですね。わたしはガルパンがアニメのレギュラーとしてのはじめてのお仕事だったんです。自分が演じたキャラクターが全面に押し出されている作品は今までなかったので、そういう意味でも喜びはひとしおでした。それにパネルは等身大になっていて、優花里の身長がだいたいわたしと一緒なので余計に親近感が湧きました。やっぱり実際に目の前にすると感動します」
 

編集部「年宝さんの他に印象に残っているのは?」

中上さん「たかはしさんのみつだんごがおいしかったですね。お持ち帰りもできるんですけど、やっぱりその場で食べるのが柔らかくて好きでした。それにグッズがいっぱい置いてある旅館のいそやさんに行って、交流ノートにコメントを書いたりしました。あとだいたい毎回お邪魔するのが大洗ホテルさんと、肴屋本店さん、まいわい市場さんかな。水族館にも何回か行ってるし、ガルパンかつも食べました。いろんな場所に交流ノートがあって、皆さんが素敵なコメントを書いてくれているんですよ、そんなところにも大洗とファンの方々のあったかさを感じたりして、わたしもついコメントを書いちゃいます」

編集部「大洗の地元の方とはどんな話をするのですか」

中上さん「主婦の方とか、おじいちゃんとか、おばあちゃんとか、アニメを見ていなさそうな方々が、いつも見てるよって声をかけてくださるんです。町特有のあったかさがあって、優しい人が多い、すごいいい町なんだろうなぁって思いました。あまりに居心地がよくて大洗に移り住む方もいるなんて話もうかがいました。テレビのニュースを見ていると、アニメで復興、アニメで町おこし、という感じでとりあげられることが多いみたいですが、大洗の方々も、私を含めたアニメのスタッフ皆さんも、はじまりは一緒に楽しんでいろいろできたらいいねっていうところでした。そういう、打算がないというか、みんなで楽しいことをしようっていう一体感がいいんだろうなーって、個人的には思っています」

編集部「そのあたりが何度も行きたくなる大洗の魅力なのですね」

中上さん「そうですね。人と人のつながりが濃くて、わたしが出演者だから優しいっていうだけではない。大洗の地元の方々とファンの方々も皆さん仲良くなっていくんです。あとは楽しんでやっているから、いろんなグッズがどんどん増えていく。新しい物が出るなら買いに行きがてら、また大洗のみんなに会いに行きたいなっていう気持ちになります」

編集部「あんこう鍋はいかがでしたか」

中上さん「あんこう祭で行く時にはいつもごちそうになっています。やっぱり全部食べられるっていうのが魅力ですかね。ここは何の部分だよって教えてくれるんです。これも食べられる、残すところないよって。同じあんこう鍋でも全部が一緒ではなくて、肴屋本店さんで出しているのと、大洗ホテルさんで出しているどぶ汁っていう形ではちょっと味が違うんですよ。片方しか食べていない方は両方食べてみてほしいです」

編集部「次に行く機会があったら、寄ってみたい場所はどこですか」

中上さん「やっぱりパネルを歩いて見てまわりたい。全部のパネルの前で写真を撮りたいですね。妹たちと行った時は鈍行列車の日帰り旅だったので、今度は家族みんなで、ゆっくり泊まりで行けたらなと思っています」

編集部「ここでちょっと話題を変えて、ガールズ&パンツァーと秋山殿についてうかがいたいと思います。役とご自身はどんな関係なのでしょうか。ファンの一人としては、中上殿と秋山殿をどこか重ねてみてしまう部分があります」

中上さん「うーん、そうですねぇ。確かにこの作品をやらせてもらってから、中上殿と呼ばれるようになりましたね。混同されることもすごく多くて、テレビ収録の時にナチュラルに秋山殿って呼ばれたこともあります(笑)。わたしは、キャラを寄せてくるのか、寄って行くのか、わからないですけれども、はじめての作品ということもあって思い入れも強いし、優花里と自分は近い気はしています」

編集部「例えば秋山殿の等身大パネルを見てわたしがいるというような感覚はありますか?」

中上さん「わたしがいる、というより、優花里がいる、という感じになりますね。皆さんは秋山殿って呼んでくれている方が多いと思いますが、わたしは、優花里。親じゃないですけど、それでいて分身とまではいかないという距離感でしょうか」

編集部「なるほど、私もファンの一人としてパネルを前に秋山殿とは呼べますが、優花里と下の名前では恐れ多くて呼べません。優花里と呼べるのは演じられている方独特の目線なのかもしれませんね。次に好きなシーンや印象に残っているシーンについて教えてください」

中上さん「一番最初におーって思ったのは、第一話の最後の場面で、画面全体が引いていくところです。まさか優花里が暮らしている町が戦艦のような船の上にあったとは。あとは戦車がしっかりと描かれている大洗の市街戦のシーンはみんな大好きですね。そしてなんと言っても『ひゃっほ〜、最高だぜ〜』。ここは台詞のインパクトに加えて、表情がすごくかわいいんですよ。すべてのシーンがそうだと思いますけど、キャラクターの動きや表情が細かく描かれていて、アニメーターさんの力とか、いろいろな力が合わさって、キャラクターが活き活きしてくるんだなと思いました」

編集部「収録時はここまで秋山殿に人気が出ると思っていましたか?」

中上さん「こんなこと言うと優花里に怒られちゃう気もしますが、思ってなかったです(笑)。第一話の収録のあとに、キャラクターの人気について話したことがあるんですが、優花里はコアなファンに受けるかもしれないけれど、大きく人気が出るのは別のキャラクターと予想していました」

編集部「それは誰ですか?」

中上さん「主人公は確実に人気は出るとは思ってたんですけど、五人の中では華さんが女の子らしいし、いっぱい食べるというギャップもあって人気が出そうだよねーと話をしていましたね。でも蓋を開けてみたら、優花里に親近感を持ってくださる方が多かったみたいで。優花里は戦車が本当に好きな子で、そういう女の子がいることをミリタリーファンの方々が喜んでくれたんじゃないかなと思います」
 

編集部「あとは西住殿への献身的な姿勢でしょうか」

中上さん「そうですね、忠犬とか言われていたりしますよね(笑)。でもそういうつもりでやっていたわけではなくて、すごく尊敬しているという感じでした。基本的にはオリジナル作品なので、監督からも思った通りに自由にやってくださいという感じでしたので、やっていくうちにそうなっていったというか。監督から唯一言われたのは、マニアのお手本になるマニアになってください、っていうことだったんです。わたし自身はアニメもゲームも好きで、高校の時は漫画研究部でした。ジャンルは違えど、マニアの気持ちは持ち合わせていたので、優花里は作り上げたキャラクターというよりは、自然にやらせてもらった感じがします」
 

編集部「アニメ・マンガを好きになったきっかけを教えてください」

中上さん「わたしは小学校の頃にすごくセーラームーンが好きで、その頃はセーラームーンになりたかったんですよ(笑)。その頃からマンガに興味がでて、イラスト部みたいなところに小学校の時に入っていて、高校生くらいまでの時はマンガ家を目指していた。学園ものとかの少女マンガを描いていました。設定はファンタジーでも結局は恋愛ものになっていましたね。当時の原稿は今見ると恥ずかしいですけど、捨てずに残しています。声優に興味を持ち始めたのは、ラジオとかで声優の活動の幅を見るようになってからです。おもしろいなーって思って、高校の頃からオーディションを受け始めました。だからたぶんきっかけという意味ではやっぱりセーラームーンだったのかなーと思います」

編集部「最後に大洗の方々、ガールズ&パンツァーのファンの方々、これから大洗に行ってみようという方々に向けてメッセージをお願いします」

中上さん「大洗はすごく人があったかい町で、おいしいものもたくさんあるし、行くだけで癒される町だとわたしは思っています。わたしもガルパンを通して知ることができて、すごくありがたいなと思うような土地です。この魅力は言葉だけでは伝えきれないほどなので、ぜひ一度行ってみていただきたいです。一度行くと何度も行ってみたくなる優しさがわかると思います」

編集部「今日は長い時間、本当にありがとうございます」
 

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