MAPPLE×新しいスタイル


1960年の創業以来60年以上にわたって、昭文社は地図を出版してきました。特に主要都市をカバーする「都市地図」※はかつて「引っ越しをしたら必ず買った」といわれたほど普及しており、役所や学校、デパートやスーパー、駅、病院など、生活に必要なさまざまな情報を得るのに活用されました。また郵便や運送業の方が配達をするにも、街区や大字町名がしっかり盛り込まれた地図は必需品でした。

今回、昭文社の新旧地図を多数閲覧し、「昭文社の地図で育った」と公言する空想地図作家今和泉隆行さんが、その都市地図の持つ魅力について、関係者との対話を通じて紐解いていく企画が実現しました。長い歴史の中で培われてきた地図制作のノウハウ、デザインの変遷、掲載内容の変化等を分析しながら、併せて各地の街並みの移り変わりを解説しています。「都市地図」の全貌とこれから、が詰まったこのコラム、昭文社運営の観光情報サイトまっぷるトラベルガイドにて続々公開中です。関連記事をまとめましたので、ぜひご覧ください。
※ このコラムでは都市地図以外に、世界地図や道路地図など、さまざまな種類の地図についても取り扱っています。

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|| 今和泉隆行さんプロフィール
1985年生まれ。7歳の頃から実在しない都市の地図=空想地図を描き続けている「空想地図作家」。地図デザイン、テレビドラマの地理監修・地図制作にも携わる他、地図を通じた人の営みを読み解き、新たな都市の見方、伝え方作りを実践している。(Twitter:@chi_ri_jin

紙の地図とWEB地図は何が違う?紙の地図から読み解く「街のカラー」

◆ 検索用のWEB地図全盛の今、なぜあえて紙地図に注目しているのか?
◆ 実はWEB地図にも紙地図の影響が?!
◆ 紙地図の作り方、地形図と民間地図の違いとは?
◆ 地図ファン垂涎!民間地図の歴史と各社地図の特長
◆ デジタル化から生まれたリアルな記号や多彩なデザインに着目
◆ 地図のカラフルさ=街のカラー、読み解くことで「街の達人」に

2022年3月15日公開、画像をクリック・タップすると記事ページに遷移します

渋谷の街はどう変わった?古地図から見る街の移り変わり

◆ 1960年代の渋谷の地図を徹底解説
◆ 地図上の住居表示整備の情報から発行年代を特定!
◆ 懐かしの東急玉川線、トロリーバス、そして都電
◆ モータリゼーションによる車と電車の道路使用の優先争い
◆ 都電時代の終焉、地下鉄全盛時代へ
◆ 渋谷の中心についての地図表現と当時の地図ニーズの話

2022年4月4日公開、画像をクリック・タップすると記事ページに遷移します

交通網の変化で江戸川区の発展がわかる。古地図から見る街の移り変わり

◆ 荒川を挟んで東西に分断された都電とそれを結ぶトロリーバス
◆ なぜ平井・小松川エリアが江戸川区?人工の川、荒川放水路
◆ 大量の養魚場発見!大人気の金魚の一大養殖地だった江戸川区
◆ 映画館と郵便ポストと公衆浴場、当時の地図記号に見る賑わいの指標
◆ 工場群がショッピングモールやマンション群に!江戸川区ビフォーアフター
◆ 地下鉄を地上に建設?京葉線は昔海だった?埋立地の変遷は?

2022年4月6日公開、画像をクリック・タップすると記事ページに遷移します

多摩ニュータウンの歴史を追う。古地図から見る街の移り変わり

◆ 多摩ニュータウン地区の新旧地図比較。1968年、そこは果てしなく山だった。
◆ 道路も川も地形もすべて形状が違って原型をとどめない。頼りは神社とお寺!
◆ 妙に家の形が詳しく書かれた団地、理由は地図の優良顧客だったから!?
◆ 1970~90年代の地図で多摩ニュータウンのビフォーアフターを一望
◆ 聖蹟桜ヶ丘駅付近の軌道変更や高架化を地図から読み解く
◆ マンション名の流行をみれば時代の息吹が感じられる

2022年4月14日公開、画像をクリック・タップすると記事ページに遷移します

スーパーマップル誕生秘話 今なお人気の「道路地図の決定版」はどうして生まれたのか

◆ 道路地図の決定版!「スーパーマップル」誕生の秘密
◆ 地図制作30年のベテランと今和泉さんの対談
◆ アナログ時代の取材・調査の苦労話。アルプス社に対抗しバス路線情報を徹底収集
◆ 再びアルプス・ショック!ロードサイド店舗、信号機、交差点名など新たなニーズに即した地図作り
◆ 情報量、見やすさ、便利さはアナログ地図制作時代の完成形
◆ 都市地図と道路地図の融合、「町別色分け入り」と「大縮尺の詳細メッシュ図」

2022年4月14日公開、画像をクリック・タップすると記事ページに遷移します

【特別企画】地図から世界を見てみよう。ウクライナってどんな国?

◆ 「ウクライナってどんなところ?」子どもの疑問からできたコラム
◆ 小中学校の社会科地図帳や昭文社の地図・ガイドで見たウクライナ
◆ 手描きのウクライナの地図を描いてわかったこと
◆ ウクライナの川は日本の湖クラス、日本の川は世界では滝?!
◆ 気候区分と緯度で比べる日本とウクライナ→地図に情報を重ねてみると新たな発見が
◆ 極地に行くほど大きく書かれる、メルカトル図法のマジック

2022年4月28日公開、画像をクリック・タップすると記事ページに遷移します

生き残りのカギはデザインにあった!? 紙の地図の今までとこれから

◆ 現在も唯一全国の地図を出版し続ける昭文社の地図デザインの歴史を紐解く
◆ アナログ地図とデジタル地図の混在時代の話
◆ 昭文社が思い切って大物デザイナーに地図デザインを委託
◆ 「ゴナやナールの平体がカッコいい」新たな価値観の到来
◆ 時代は用途別色分けを困難にした
◆ これからの時代、紙地図はどう進化する?

2022年5月27日公開、画像をクリック・タップすると記事ページに遷移します

横浜・みなとみらい誕生の秘密を解き明かす。古地図から見る街の移り変わり

◆ 85年の横浜市中区、実はハード面(ハコモノ)は今とそんなに違わない
◆ 重工業が成長した時代の最後の姿が残る地図
◆ 赤レンガ倉庫など現在の一大観光地が当時は巨大倉庫群だった
◆ みなとみらい21は横浜博覧会会場として整備された
◆ 横浜の再開発で都心機能、オフィス、マンションと観光地が一体化しているわけ
◆ ハレの関内とケの関外、横浜の持つ二面性

2022年6月3日公開、画像をクリック・タップすると記事ページに遷移します

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まっぷるトラベルガイド
とは?

まっぷるトラベルガイドは、地図とガイドブックの出版社、(株)昭文社が運営する観光旅行情報メディアです。
「旅やおでかけのプロ」として、昭文社の「まっぷるマガジン」シリーズに代表される旅行ガイドブックの取材や、これまで蓄積してきた観光コンテンツを活用し、サイトを訪れた方が思わずおでかけしたくなるような、まっぷるならではの信頼できる情報を皆様にお届けしてまいります。

 

|| 各コラムの聞き手、ライタープロフィール
少年Bさん:1985年生まれのフリーライター。地図自体に造詣が深いわけではないが、地図を見ながら「こことここの間に道路ができたら便利だなぁ」などと妄想を膨らませるのが趣味のひとつ。(Twitter:@raira21