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昭文社発行のファミリー向けのまっぷるマガジン「家族でおでかけ」編集部と、おでかけWEBメディアNo.1の「いこーよ」は、2021年3月19日(金)~3月31日(水)の間に、「いこーよ」の登録ユーザーおよび「家族でおでかけ」の読者(過去の読者アンケートの回答者など)を対象に共同アンケートを行い、1570人の方の回答をいただきました。

子どものいるご家庭の昨年(2020年)夏の過ごし方の実態、そしてニューノーマル(新しい日常)も2クール目を迎えた今年の夏休みについてどう考えているのか、どう行動しているのかをまとめた「withコロナの夏遊び計画」を『まっぷる 関東・首都圏発 家族でおでかけ 夏休み号』・『まっぷる 京阪神・名古屋発 家族でおでかけ 夏休み号』(6月17日発売)にて掲載しています。当ページでは、その内容を再構成し、お伝えいたします。

||「いこーよ」:アクトインディ株式会社が運営する国内の約8割の子育て層が利用する、国内最大級のファミリー向けおでかけ情報サイト。掲載スポット数85000件以上、口コミ数55000件以上(2021年5月現在)。
||「家族でおでかけ」:昭文社が長年発行している、子ども(主に0歳~小学校低学年)のいる首都圏近郊在住のファミリー層向けおでかけ情報誌です。

「withコロナの夏遊び計画」調査結果トピックス

◆昨年の夏休みは、64%と2/3近くが「自宅で過ごしました」と回答
◆昨年の夏休みは、帰省しなかった家庭が、8割近くにのぼった
◆2021年の夏に「子どもとやりたいこと」は、1位「旅行」、2位「花火」、3位「プール」
◆9割以上は行き先が万全な感染予防対策に取り組んでいるかを気にしている
◆密を避けやすい公園や牧場などの屋外施設が人気
◆家族おでかけで「行ってよかったスポット」を具体的に聞いた

 

2020年を振り返って 「昨年の夏はこうだった!」

緊急事態宣言が初めて発令された2020年4月は、生活様式が一変してしまいました。「三密」を避けることが重要視され、全国の幼稚園、小学校も休校となりました。その影響で夏休みが短縮されることに。感染リスクを考えて多くのイベントが延期または中止になるなどして、外に遊びに行こうと思えない雰囲気でした。

Q:「昨年の夏休みはどう過ごしたか?」A:64%と2/3近くが「自宅で過ごした」

新型コロナウイルス感染症の影響で全国の小中学校で夏休みが短縮されることになり、おでかけの予定を立てなかったり、取りやめたりして、自宅で過ごすことを選択せざるを得ない状況となりました。昨年の夏休みの過ごし方を質問したところ、45%が「旅行の予定は立てず、自宅で過ごした」、19%が「旅行の予定を中止して自宅で過ごした」と回答しました。

Q:「普段は何をしていましたか?」A:多くの家庭は近場の公園や自宅で過ごした

せっかくの夏休みでも外出自粛が要請されるなど世の中の流れもあり、「近くの公園(1,027人)」や「ゲームなど屋内で過ごした(799人)」「自宅のビニールプールで水遊び(578人)」など、自宅周辺で過ごす家庭が非常に多かったことがうかがえます。また、屋内遊具施設などで運動不足を解消しようとしたり、ずっと自宅で過ごすことによる子どものストレスを発散させたり、していたことがわかります。


Q:「旅行の日程は?」
A:日帰りや1泊2日の短期旅行が大多数を占める

2020年7月から東京を除いて「Go To トラベル」キャンペーンがスタートしました。それにより人の流れが増えていきましたが、旅行先に選んだのは、日帰り(216人)や1泊2日(314人)などの近場が大多数を占めたことがわかりました。感染予防の観点から、マイカーで移動できる範囲の旅行が主流でした。

Q:「帰省しましたか?」A:8割近くの家庭が昨年帰省をしなかった

夏休みのおでかけの定番の一つである帰省。おじいちゃんおばあちゃんと会うのを楽しみにしている子どもも多い中、感染リスクを考慮し、全体の8割近くが「帰省をあきらめた(42%)」、「帰省は予定していなかった(32.3%)」と回答しました。メディア報道などで多く取り上げられていたオンライン帰省をした人は、全体の4.6%にとどまりました。

|| 自由回答で分かった「昨年の夏休みに、一番多くでかけた場所はココ!!」(※誌面より抜粋)

◆「コンビニです。基本的に外出はしませんでした。外食も遊びに行くこともせず。ネットで買えるものは全てネットで購入。その日にどうしても必要なものとかをコンビニで。不要不急の外出を控えた結果です。」
◆「家でプールとプチBBQ。おうちキャンプ?が流行っていたのでテントを家の中に設置したり遊んでいました。」
◆「図書館。公園も児童館も子どもは入れなかったので、絵本が唯一の楽しみでした。」
◆「早朝の公園やドライブ。特定の同じ場所にはあまり行かずに、なるべく人混みを避けてでかけるようにしていました。」

2021年夏休み計画について 「今年の夏はどーする?」

2021年のゴールデンウィークは昨年比で約1.9倍の人が国内旅行をしたとの統計結果が出ています。これは新型コロナウイルス感染症の影響がなかった2019年と比べると、約4割程度の水準にとどまりますが、おでかけができる環境が昨年よりは戻ってきたといえます。

Q:「今年の夏に子どもとやりたいことは?」A:1位は「旅行」

年始以降に発令された2回目・3回目の緊急事態宣言では、休校が要請されなかったことから、今年は今のところ、例年どおりの夏休み期間が設けられる予想となっています。多くの施設で感染予防対策がきちんと行われることもあり、旅行(1位)、花火(2位)、プール(3位)、キャンプ(4位)、帰省(5位)等、おでかけを考えている家庭が多いようです。

Q:「夏休みの旅行の予定は?」A:2割の家庭は既に予定を立ている

新型コロナウイルス感染症の収束見通しが立たず、変異株の出現など先が見えない日々が続いている中、8割の家庭から「予定を立てていない」との回答を得た一方、2割の家庭は既に夏休みの旅行の予定を立てていることがわかりました。

Q:「おでかけは何回くらい?」A:「2〜3回」が過半数(55%)を占める

旅行期間を短くしつつ、複数回でかけたいと考えている家庭が多いようです。もっとも多いのは2~3回(55%)、2位は1回(22%)でした。

Q:「どんな場所へ行く?」A:9割以上は泊まりがけでの旅行を予定

予定を立てている家庭のうち、9割以上が泊まりがけでの旅行を予定しています。その半数以上(56%)が居住地から1〜2時間圏内へ旅行する「マイクロツーリズム(小さな、近隣への旅行)」が好まれる傾向にあるようです。都府県をまたぐ移動の自粛下でもでかけられるエリアとして選ばれているのでしょう。一方、遠隔地への移動を考える家庭も36%と一定数あることもわかりました。状況次第では遠くへ旅をしたい、という思いがあることもうかがえます。

|| 自由回答で分かった「今年は行きたい!こんな旅行を計画中!」(※誌面より抜粋)

◆「3泊程度で青森へ。1年以上帰省していないので、会いに行きたい。」
◆「2歳の娘が楽しめるテーマパークや牧場など。ご飯はテイクアウトしてホテルで食べる、部屋食の宿泊施設で食べる、などにする予定。」
◆「ワクチンや感染状況を考えつつ、今年こそは沖縄へ。3〜4泊。シュノーケルなど海水浴。」
◆「1泊で広島、岡山方面へ。自家用車で移動して宮島と温泉を楽しみたい。」

コロナ禍のおでかけで「気になるのは感染対策」

まだまだ予断を許さないコロナ禍。マスク、手洗いなど自身の感染予防対策はもちろんのこと、行先が万全な感染予防対策に取り組んでいるかどうかを気にしている傾向も見受けられました。

Q:「どんなところなら安心?」A:感染対策が万全なところ

そのほか、密を避けやすい公園や牧場などの屋外施設や、混雑具合をホームページなどで確認できる遊戯施設・博物館・美術館などの屋内施設、または目的地への所要時間の短さ、などを意識する方が多いことがわかります。

Q:「どんな宿泊施設を利用したいですか?」A:部屋食&貸切風呂が利用できる宿が断トツ

泊まりがけの旅行で一番気になるのは宿泊施設です。温泉などを楽しみながらも、人との接触を極力避けるため、食事は部屋食で貸切風呂があること、を利用条件にしている方が非常に多くなっています。そのほか、郊外にあるキャンプ場やコテージなども人気です。
|| 自由回答で分かった 「これに気を付けてでかけたい!」(※誌面より抜粋)

◆「石鹸がしっかりおいてある場所か、確認してからでかける」
◆「手洗いができるところがたくさんある場所を選ぶ。公園ならハンドソープやアルコールを持参」
◆「予定を詰め過ぎず、ゆったり移動」
◆「すぐに手を拭く。2歳なので指しゃぶりをさせない」
◆「押しボタンや棚などを不必要に触らせない。大人のまわりに近よらせない」
◆「こまめな着替え。髪はお団子」
◆「子ども用カートに乗せるときは除菌シートやアルコールなどで全体を拭き取ってから」
◆「マイカーをなるべく利用し、公共の交通機関を利用する場合は飲食させない」

|| 自由回答で分かった 「行ってよかったスポット」(※誌面より抜粋)

◆「グランピング施設。受付を済ませれば食材はクーラーボックスで届けてくれ、スタッフや他のお客さんと接触する事なく安心して楽しむ事ができました」
◆「キッザニア。感染対策がされていました。親子しかいないのも安心」
◆「ツインリンクもてぎ。屋外アスレチックが豊富でキャンプサイトもある。敷地が広く、自然に触れながら密を気にせず楽しめました」
◆「日本科学未来館。いたる所に消毒液があり、人数制限や、スタッフも沢山いて声がけをしてくれ、安心して遊べた。」
◆「映画館。換気システムは最新のようで、座席も空けてあって、毎回消毒もしていて、夏は涼しく子どもも楽しめた」
◆「水族館。数時間ごとの入場制で人数制限を掛けており、土日でも通常の平日より少ない人数で回ることができました」

「withコロナの夏遊び計画」アンケート調査結果を反映し、『まっぷる 関東・首都圏発 家族でおでかけ 夏休み号』『まっぷる 京阪神・名古屋発 家族でおでかけ 夏休み号』(6月17日発売)は2021年の夏を乗り切る「遊び場選び」「遊び方」「今だからこそ行きたい夏宿・夏旅」を大特集しました。詳しくはこちらよりご確認いただけます。

<表紙(左:首都圏版、右:京阪神版)>