MAPPLE×新しいスタイル

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18年目を迎える温泉ガイドの大定番

8・9月(2011年)に発売された「まっぷる温泉&やど」の最新版。おかげさまでいよいよ18年目を迎えました。「毎年買っている」「最高の情報誌と思う」など読者から温かいお声もいただき、多くのファンにご支持を受け累計発行部数は1000万部を越えています。あらためてこの機会に感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。データブックとして、ここまで長年にわたり継続的にコンテンツを更新している温泉ガイドは他にはないと自負していますし、世界的にも類を見ない取り組みなのではないかと思います。個人的にはギネスものですね(笑)。いや結構本気ですよ(笑)。
まっぷるシリーズには、“温泉モノ”として「温泉&やど」と「日帰り温泉」という2種類のシリーズがラインナップされていますが、そのどちらも“絶え間ない積み重ねによる改善”と“MAPPLE独自の観点にもとづいた編集”という特長をもっています。多くの熱心な読者に評価いただいているのもまさにそのポリシーにあるのではないかと考えています。

絶え間ない改善は“進化”の領域

温泉シリーズの重要なコンセプトの一つに“使ってからほんとうに良さが分かる”ガイドブックづくりというものがあります。温泉シリーズは、若者から大人まで親しみをもって使っていただけるようにデザインされていますが、その情報構成や視覚要素は、長い年月をかけてかなり緻密に改善されてきました。表組みやアイコン、チャートの描き方や配置、そして文字と絵柄のバランスなど、18年間かけて“ほんとうに使いやすい”誌面を実現するために微に入り細にわたり調整を重ね、“進化”し続けてきたんです。例年同じような体裁を踏襲しているように見えるかもしれませんが、この機会にあらためて創刊から見比べるとほら、びっくりするほど変わってるでしょ。1年単位ではほとんど変わっていないように見えても“積み重ね”の力は大きいんです。温泉ガイドの「定番」として、リピーター愛読者のニーズに応えて一定の安心感と安定感を保ちつつ、目新しい劇的な変化ではなく意識しないと気づかれないレベルのきめ細かい改善を繰り返してきた結果です。たとえばアイコンの視認性を高める網点濃度を研究したり、読者がページをコピーして旅先に持参するケースを考慮した配色の検討など、まさにノウハウの結晶です。

MAPPLE独自の観点にもとづいた編集方針

もう一つの特長、それは“MAPPLE独自の観点”です。当初から、まっぷる温泉シリーズは、個人客やお二人さまといった顧客層を中心にサービスを提供している温泉宿・温泉地を積極的に紹介してきました。サービスの品質が高くオリジナルな取り組みをしている温泉宿に直接取材をしてきましたので、いまでは全国的に有名になった温泉宿・温泉地などについてもその黎明期から掲載が続いているケースが少なくありません。いまではもう予約が取りにくいほどになった温泉宿が、「まっぷるのおかげ」と言ってくれるときなどは、編集者冥利に尽きますね。それ以外にも、たとえば、ニーズがあるのを承知のうえで「あえて効能を掲載しない」など、まっぷる温泉シリーズはかなり独自性の強い編集方針を実践していると思います。これらはそれぞれにしっかりとした根拠と利点があるのですが、一つ言えるのは、なによりこういった方針を採用しているバックボーンに“読者のニーズに応えることを絶対的な使命としながら、ニーズに応えることだけを優先した結果、読者にデメリットをもたらすような作り方はしない。あくまで、結果的に読者に満足してもらえる、あくまで読者に親切なスタンスに立つ”というポリシーがあるということです。

温泉データブックの極みを目指す

まっぷる温泉シリーズが目指すもの、それは温泉データブックとしての極みと呼べるような領域です。読者がガイドブックから一方的に情報を押しつけられるのではなく、読者が自由に自分好みの温泉宿・温泉地を探すにはどういう誌面が最適かということを追求し続けます。昭文社はやはり地図の会社としての伝統がありますから、客観中立的で実用的なものづくりを温泉シリーズでも行っていきたいと思い続けてきました。
実際、まっぷる温泉シリーズの使用シーンもここ十数年で様変わりしてきているのが事実です。十数年前はいわば「大切な人」をもてなす、あるいは「大切な人」と過ごすための貴重な情報ソースでした。それが5年くらい前ですと、自分へのご褒美のために「手の届く贅沢」を一緒に探してくれる便利なツールともなりました。いまは、ネット情報などではあきたらない人のための頼れる情報ソース、さらにはそういった情報を発信するテレビやネットメディアの情報源となっています。景気や流行の変遷、情報化社会の変革を経てもなお、温泉ガイドの定番としての地位を占めている「まっぷる温泉シリーズ」。その秘密は“ほんとうに必要な情報を最適なかたちで伝える”というデータブックの本分を貫いていることにあると自負しています。ゆるやかですが確実な進化を遂げている「まっぷる日帰り温泉」と「まっぷる温泉&やど」、今年も充実の内容です。

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