MAPPLE×新しいスタイル

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

とにかく集めることが大好き!目指せ完全制覇!
高さや重量、面積など情報満載なのが魅力?景色との融合が素晴らしい?
今、子どもの心を忘れない大人たちを中心に密かに熱いムーブメントを巻き起こしているカードコレクションがあるそうですよ♪どうやらカードになっているのは、「ダム」や「マンホール」、「橋」など、建造物や公共物!一体どうしてカードになってるの?楽しく集めて思い出や勉強にもなる⁉公共配布されているカードの醍醐味を探ってみました!

全国のダムの魅力を紹介する「ダムカード」をはじめ、「マンホール」や「アンテナ」、はたまた自然を流れる河川まで。「えっ!こんなものまでカードになってるの?」と驚く意外なものまでがカードになっていることをご存じでしたか?名刺サイズのカードの表裏には、収集家が喜ぶ情報が満載♪その奥深さにびっくりするやら、感心するやら…めくるめく“公共配布”カードコレクションの世界をのぞいてみましょう。

最近どうやら、こんなカードが流行っているらしいです

公共配布されているカードってどんなもの?

  • ●カードそのものは無料(一部入場料などが必要な場合あり)
  • ●発行母体は自治体や公共施設などがほとんど
  • ●カードになっているものの認知や知識理解が目的

カードはこんな感じ。
「小さなパンフレット」のように情報がギュッと詰まっています!


■ 地味にスゴイ、生活に欠かせない公共・インフラ系 ■

ダムカード

公共配布系カードの爆発的な広がりのきっかけとなったのが、この「ダムカード」。ダムのことをより知ってもらいたいと、2007年より「ダムカード」を作成しダムを訪問した方に配布を始めました。カードは、国土交通省や農林水産省、水資源機構の管理するダムのほか、一部の自治体が管理するダムなどで作成し、ダム管理事務所やその周辺施設で配布しています。基本的な情報はもちろん、ちょっとマニアックな情報までが凝縮して紹介されており、全国のダムファンの心をくすぐっているようです。
ダムカード人気は広がりをみせ、統一デザインのいわゆる公式カード以外に非公式に発行されているダムカードも存在するほど!収集するのが楽しい公共配布系カードの代表格です。

マンホールカード

「下水道広報プラットホーム(GKP)」(事務局:[公社]日本下水道協会)は、下水道の真の価値を伝え、下水道を考える全国ネットワークの構築と情報交流・連携を目指して、2012年度に立ち上がった組織。活動の一環としてGKPが企画・監修するマンホール蓋のコレクションアイテムが「マンホールカード」として登場し、マンホールの魅力を伝えるPRツールとして配布を開始しました。第1弾が2016年4月1日に登場。同年8月第2弾、12月第3弾が配布中です。

小水力発電カード

愛知県では、豊かさと潤いをもたらす農業用水を貴重な地域資源として利用した小水力発電の取り組みを行っており、そのPRを目的に「小水力発電カード」が作成されました。2017年3月には新たなカード「羽布ダム発電所(写真右の2点)」と「稲橋」が仲間入り!配布場所と発電所の現地が異なる場合もあるので、カードの入手方法は、事前に各施設管理者(小水力発電担当者)に問い合わせてみましょう。

◎「小水力発電カード」担当者の方に聞いてみました!
カードをつくったきっかけは?
小水力発電は、身近な河川や農業用水に水車等の「小水力発電施設」を設置し、水量と落差で電気を生む再生可能エネルギーですが、大型のダムと比べると知名度はまだまだ低いのが現状です。そのため、現在全国のダムで国土交通省などが配布している「ダムカード」をお手本にして、2015年より、施設の概要や利用目的をまとめた「小水力発電カード」を作成し、小水力発電について理解を広めようとしているところです。
どんな人がコレクションしているの?
積極的にカード配布の告知をしているわけではないのに情報を集めてもらいに来てくれるので、カード収集がお好きな方が多いのではないでしょうか。男女比は3:1の割合で男性が多いです。老夫婦から家族連れで来られる小学生までと幅広く、友達同士の方も見られます。年齢的には30代から60代までの方が多いようです。エリアでは最も多いのは愛知県内の方で、やはり東海地方の方が多いです。ほか関東や新潟県、滋賀県、三重県の方などが来られています。
一押しのカードを教えてください!

二川発電所・大島ダム発電所、ともに一般の方から見られない角度で撮られている写真がカードになっている珍しいものです。
特に二川発電所は、設置場所そのものが一般の方が立ち入りできない場所のため、一押しのレアカードです。

カードをもらいに訪れるにはどんな時期がおすすめ?
カードは各発電所の施設管理者で配布しています。小水力発電所の現地は、大島は新城市、二川は豊橋市となります。大島はダムですので、紅葉が見頃な11月に行くのが良いかと思います。 新城市内で紅葉祭りなども行われていますよ!
発電所カード

2015年8月に23年ぶりの電源開発となる平瀬発電所が着工したのを記念して、「水力発電」の理解促進を目的に作成されました。公営電気事業者では全国初!訪れた証として、発電所の写真を撮影したものを持参して事務所のインターホンを押しましょう。発電所カードのことを告げると、係の人が対応してくれます。写真は、発電所のほか、ダム、発電所付近の写真でもOK。発電所は立ち入り禁止の場所などもあるので、危険なエリアに立ち入らないように注意しながら、撮影することがポイント。全12種類(企業局所管の県内12発電所)を収集された方には、山口県企業局発電所コンプリート認定カード(ver2.0)をもらえる、という収集ファンにはうれしい特典も。

■ 景色としても美しい、巨大すぎる大物系 ■

アンテナカード

宇宙開発をささえるアンテナと、人工衛星・探査機の追跡の仕事を知ってもらうことを目的に「アンテナカード」が2015年4月に登場!4ヶ所の宇宙通信所・宇宙空間観測所で見学後にアンケートに回答するともらえます。アンテナの直径・完成年・主な運用衛星や、駆動方式や周波数といった詳しい情報が紹介されており、勉強にもなります!アンテナは同じ通信所でもアンテナの種類ごとにカードがあり、常時配布しているもので10種類のカードがあります。

◎「アンテナカード」担当者の方に聞いてみました!
カードをつくったきっかけは?
宇宙というと、「宇宙飛行士」や「ロケット」「人工衛星」を思い浮かべる方が多いですが、「パラボラアンテナ」はそれらの宇宙開発を支える縁の下の力持ちです。一般の方にとってなじみが薄いアンテナですが、はるか遠くの宇宙と地球がつながるためには欠かせません。今まで興味を持っていなかった方にも、実はとても興味深いパラボラアンテナの特徴や仕組みを紹介するとともに、アンテナを使い人工衛星の追跡管制を行っている宇宙通信所や宇宙空間観測所の業務全般に興味を持ってもらうきっかけになればと思い、制作しました。
どんな人がコレクションしているの?
宇宙のことが好きな宇宙ファンの方や、トレーディングカードがとにかく好きというコレクターの方、大きな建造物が好きという方までたくさんの方々が集めてくださっています。見学に来てくれたお子様にカードをお渡しすると、とても喜んでいただけるのですが、一緒に来ていたお父様がお子様よりも喜んでいらっしゃる…なんてことも時にはあります。
一押しのカードを教えてください!

【臼田宇宙空間観測所 深宇宙探査用大型アンテナ】
日本で一番大きい直径64mのパラボラアンテナです。実際に64mのアンテナを目の前にすると遠近感が分からなくなるほどの大迫力。本当に感動します。また、1984年に完成し32年以上も活躍しているこのアンテナは、現在後継の新アンテナの建設計画が始まっています。数年後にはカードも新アンテナに替わるかもしれませんので、その時には今のカードがレアカードになると思います。
ぜひ、今のうちに臼田宇宙空間観測所へ足を運んでアンテナの大きさを体感しながら、カードをゲットしてください。

カードをもらいに訪れるにはどんな時期がおすすめ?
臼田宇宙空間観測所は長野の山中にあり、夏季に訪れると避暑にもなり最高のロケーションです。(冬季は雪深いため、交通状況などを確認の上、ご注意してご来所ください)そのほか、各宇宙通信所(勝浦・沖縄・増田)では年に1回、施設一般公開を行っています。その時には、宇宙服レプリカの試着体験や職員講演など、来場の方にお楽しみいただけるイベントを準備しております。また、筑波宇宙センターの特別公開は2017年の秋に開催予定です。そこでは、いつもは手に入らない海外局や筑波宇宙センターのアンテナカードが手に入るかも!?一般公開や特別公開の日程は、時期が近づきましたらJAXAのホームページにて告知いたします。
港カード

「港」をより多くの皆様に知ってもらい親しんでもらうことを目的に作成されました。きっかけとなったのは、2019年に開港150年を迎える新潟港。現在では周囲の港にも広がり、新潟港(西、東)、直江津港、両津港、小木港の5種類が発行されています。新潟港では岸壁で行われるイベントでの限定配布ですが、配布方法は港によって異なりますので、それぞれお問い合わせください。

橋カード

奥秩父の美しい自然とマッチした「橋」の魅力を伝えるカード。カードそのものは無料ですが、秩父路でなんらかのお食事・お買い物が必要です。地域の特色を活かした多彩な道の駅・観光施設と組み合わせ、秩父路を巡る旅を楽しむことで手に入れられるカードです。ルールは、1.「橋」の写真を撮影 2.秩父路(秩父地域、深谷市、寄居町)で買い物、食事、レジャーなどを楽しむ 3.指定の配布場所である道の駅・観光施設で、「橋」の写真と秩父路で楽しんだ際の「レシート」を見せる。(橋の写真1枚につき、レシート1枚が必要)景色や観光地を楽しみながら旅の思い出として集めるのがおすすめです。

■ 自然の美しさや日本の文化・風土を大切にしたくなる、環境・文化系 ■

ジオカード

「ジオパーク」とは、「地球・大地(ジオ:Geo)」と「公園(パーク:Park)」とを組み合わせた言葉で、「大地の公園」を意味し、地球(ジオ)を学び、丸ごと楽しむことができる場所のこと。日本ジオパークネットワークでは、ジオパークに関連する土地や自然の中の地形など、ジオパークを構成する要素を公式カードとして発行。各ジオパークの「ノーマルカード」と、各地域共通の制作枚数を限定した「レアカード」の2種類があります。全国のジオパーク 推進室・事務局、イベント会場、拠点施設などで配布しています。

◎「ジオカード」担当者の方に聞いてみました!
カードをつくったきっかけは?
カードを作る前は、ジオパークの認知度はまだまだ低かったこともあり、認知度アップのため、また一つのジオパークだけでなく、いろいろな地域を周遊してほしいとの思いから作成しました。さらにカードを集めることによって各地域を訪問し、そこの「成り立ち」や「文化」「食事」などに触れる一助になればと思っています。
どんな人がコレクションしているの?
ジオパークに興味がある方はもちろんのこと、街歩き、山歩き、歴史好きの方などさまざまです。なかには、全国のジオカードをコレクションされている方もいらっしゃって、「どこで配布されているか?」とのお問い合わせも多くいただいております。
一押しのカードを教えてください!

一押し!というと難しいですが、ノーマルカードの他に各テーマ(水・カルデラ・アンモナイトなど)に沿って各地域をつなげたレアカードを作成しています。テーマ別やレアカード別などでコレクションしてみても面白いかもしれません。

カードをもらいに訪れるにはどんな時期がおすすめ?
各地域が主催するジオツアーなどで配布される場合が多いので、ツアーに参加し、地域のことを知りつつカードもゲットするというのがオススメです。配布方法については各地域(各ジオパーク)にお問い合わせください。
北海道選奨土木遺産カード

土木学会100周年を記念して、普段「土木」の世界にあまり触れることのない一般の人々へのPRを目的に、2015年に北海道の選奨土木遺産を紹介する「北海道選奨土木遺産カード(シビルネット北海道カード)」が作成されました。北海道の美しい土木遺産の写真と関連するデータが印刷されています。残念ながら、配布が終了してしまったものもあります。
※土木遺産の顕彰を通じて歴史的土木構造物の保存に資することを目的として2000年に認定制度を設立。推薦および一般公募により、全国から年間20件程度を選出。

ながい水(Aqua Card)カード

山形県長井市の長井ダム周辺の地域で水に関わる事柄への市民参画を目的に「長井ダム水源地域ビジョン」が掲げられ、周辺自治体・住民、ダム事業者・管理者などが協働で活動をしています。良質な軟水に恵まれた長井市には、古くより水路があり人々の生活の重要な基盤となる「水」がありました。このカードは、地域資源の活用・活性化を願い、水に関わる長井市内のさまざまな地を紹介することを目的に発行され、「野川まなび館」を利用した方、展示室を見学した方への記念品として、無料で配布されています。奇数月に発行され2017年1月現在で、No.19までを発行中。希望者にはバックナンバーのカードももらえるようなので、問い合わせてみましょう。

かなキャラカード

神奈川県内の各自治体などのご当地マスコットキャラクター“かなキャラ”のファン層拡大を目的とした「かなキャラカード」。2016年4月現在、「かなキャラ大集合!」出演キャラクターの12団体(自治体・企業等)が参画して始まりました。今後も増加予定とのこと。各キャラクターが参加するイベントのキャラクターブースやグッズ販売所、所属団体の総合案内所などで配布されています。

文化遺産カード

さまざまな文化遺産の周知と活用を目的に2010年度からスタート。祭りや古墳、植物など多種多様なカードになっています。埋蔵文化財行政、各教育委員会、NPO法人などの協力によって作られており、文化遺産を訪れた方に配布されます。各地の博物館や資料館、その他文化遺産の周辺施設でももらえます。その場合は、訪れた文化遺産の写真をとって配布場所でその写真を見せるとカードがもらえる、“しっかり現地を訪れる”ルールもお忘れなく。

沖縄観光インフラカード

観光客を含め一般の方に、観光に貢献するインフラについて、広く容易に理解してもらうために作成されたもので、インフラ施設を対象としたカードが発行されています。観光に貢献するインフラ整備について、集めて楽しみながら知ってもらおうという狙いがあります。ダムツーリズムシリーズ、道の駅シリーズ、国営記念公園シリーズなどがあり、継続的に発行されています。


あまり知られていない公共配布カードには、ついつい集めたくなる要素がいっぱい!対象物がとにかく好き!ということももちろんですが、入手するにはちょっとした「旅」の要素が詰まっているんです。
なんといっても、“現地に赴かないと手に入らない”ことが魅力のひとつ。目的地までのルートを考えることはもちろん、「ダム」や「橋」といった巨大な建造物ではその背景もふまえて景観全体を楽しむことや、探索やカード配布の管理事務所の人々とのちょっとした会話など、手渡されたカードにはそうした入手までの過程のいろいろな思い出までもがつまっています。さながら、ロールプレイングゲームの主人公になったような、ちょっとしたゲーム感覚を楽しめるのも、こうした公共配布カードを収集する醍醐味かもしれません。

公共配布カードコレクションの鉄則
その1:現地に行かないと手に入らない!
事前予約や郵送などの対応はしていません。実際にその場所に足を運ぼう!
その2:一人1枚しかもらえない!
誰かの分も2枚もらうなどはできません。
足を運んで自分で手に入れたカードは大切な宝物!
その3:配布時間、期間が決まっている!
せっかく現地に行っても配布時間・期間が過ぎていてもらえない、なんていう残念なことも…。ガッカリしないよう、事前に下調べをして旅の計画を立てよう!
その4:入手ルールはその施設・場所によって違う!
現地そのものは無人だったり、配布される場所が現地とは離れたところにあったりします。掲出されている案内や配布ルールに従って、もらえる場所を探そう!

あのツーリングマップル東北の
担当ライダー賀曽利さんもカード好き!

以前、震災から5年の特別インタビューコラム「東北を見つめて」にご登場いただいた賀曽利さんには、ライダーだけでなくダムカードを集める収集家の一面も。見事、東北のダムカードをコンプリートした賀曽利さんに、お話をきいてみました!

一昨年(2015年)は東北の当時の全「道の駅」146ヵ所を巡り、スタンプラリー帳にスタンプを押しました(福島県の楢葉と岩手県の陸前高田は休業中でしたが)。そして昨年(2016年)は東北の全ダムカード、72枚をゲットしました!じつはこれらは『ツーリングマップル東北』の実走取材を兼ねたものです。ということで今年(2017年)の『ツーリングマップル東北』の実走取材では、「さー、何をしようか」と胸をワクワクさせています。

賀曽利 隆(かそり たかし)
ライダー&ライター
1947年9月1日東京生まれ。スズキのバイクを愛好し、日本一周をはじめ、これまでに世界136ヵ国、152万km以上を走破したバイクツーリングの第一人者。昭文社ツーリングマップルでは1997年より東北の担当ライダーを務める。
●オフィシャルサイト カソリング
http://kasoring.com/

≪ 壮観!賀曽利さんのダムカードコレクション!!≫
収集意欲を駆り立てられたきっかけは?

「ダムカード」を収集するという気持ち以上に、東北のダムカードを発行しているダムをすべて巡るという気持ちが強かったです。そうすることによって、より広い東北を見ることができると期待したからです。

いちばん思い入れのあるカードはどれですか?

これはもう、最後の第72番目にゲットした萩形ダム(秋田)のダムカードです。ここは飛びぬけて行きにくいダムということもありますが、それ以上に「おー、よくやった(コンプリートした)!」という感慨で胸がいっぱいになりました。その日は7月8日。6月2日に第1番目の千五沢ダム(福島)のダムカードをゲットしましたが、それから1ヵ月ほどで東北の全ダムカードをゲットしたことになります。

ダムカードをコレクションするときのポイントはありますか?

ダムに行けばダムカードがもらえるというものではありません、大半のダムカードはダムの近くにあるダム管理事務所かダム資料館などでもらえますが、もらえる時間が決まっています。また土日や祝日はもらえないダムも多くあります。ですから、どのようにダムを巡るのか、考えなくてはなりません。この旅のプランニングを面白がれるかどうかは、けっこう大きなポイントだと思います。

賀曽利さんにとって思い出深い「収集」コレクションは?

ぼくにとっての最高の収集はといえば、「四国八十八ヵ所巡り」でもらった御朱印ですね。どのようにして巡礼するかというと、たとえば第1番札所の霊山寺ですと、本尊が釈迦如来なので、まずは本堂で「のうまくさんまんだぼだなんばく」と3度、真言を唱えます。そのあと般若心経をあげます。大師堂でも同じように真言を唱え、般若心経を上げます。本堂と大師堂での参拝を終えると納経所に行き、納経帳に朱印をもらい、墨書きをしてもらうのです。そして本尊の御影(墨絵)を保存帳に差し込んでいくのです。朱印代が300円、それと賽銭はすべて100円にしたので、1ヵ寺当たり400円になります。ということで88ヶ寺を合計すると3万5200円。こうしてゲットした八十八ヵ所の御朱印と御影は今でもぼくの宝物になっています。「四国八十八ヵ所巡り」というのは、日本のスタンプラリーの原点だと思いますよ。

【おまけ】
社員がプライベートで収集した昭文社マンホール画像コレクション

社内で写真を気軽に共有!
旅好き・街好き・オモシロ好きの輪が広がる投稿システム

昭文社では、社員が個人的に収集した観光地やイベントなどのガイド情報を集約・管理できる投稿システムを導入しています。地図やガイドブックおよび観光関係のデジタルコンテンツを制作するのが本業の昭文社。社内には旅行好きが多数在籍しています。プライベートで訪れた観光地のイベント情報、ワクワクするような旅の楽しみを社内で共有し、それがさまざまな誌面やSNS配信で提供されるコンテンツのヒントとして生かされる仕組みです。
投稿される写真は、すべて社員がプライベートで撮影したもの。しかし中にはプロが撮影したような素敵な写真やワクワクするような写真が満載です。

この新システム導入は2016年9月にニュース記事としても紹介されました! https://www.josys.jp/strategy/it_introduced02

 


どこで配布しているかは、カードを管理している行政や各自治体のホームページなどで告知をしている場合がほとんどです。ホームページをチェックする他、配布方法は電話で問い合わせてみましょう。合言葉は「●●カード集めているんですが、どこでもらえますか?」!!中には、現地の写真を撮ってから少し離れた別の場所に移動しないとカードがもらえない場合もあるため事前の情報収集がポイントですよ!

地味にスゴイ、生活に欠かせない公共・インフラ系

カード 配布エリア 種類・枚数 問い合わせ先
ダムカードカード 北海道~沖縄県 統一デザイン555枚
(2016年10月現在)
国土交通省 ダムカード
マンホールカード 北海道~沖縄県 120種類40万枚 下水道広報プラットホーム
小水力発電カード 愛知県(三河地方) 8種類(3月に2種類追加発行) 愛知県農業用水小水力等発電推進協議会
発電所カード 山口県 発電所カード12枚。全カードをコンプリートした認定カード1枚。全13枚 山口県企業局

景色としても美しい、巨大すぎる大物系

カード 配布エリア 種類・枚数 問い合わせ先
アンテナカード 勝浦宇宙通信所(千葉県)、臼田宇宙空間観測所(長野県)、増田宇宙通信所(鹿児島県)、沖縄宇宙通信所(沖縄県)の4カ所 10枚 ファンファンJAXA 「アンテナカード、はじめました」
イベント告知ページ
港カード 新潟県 5枚 新潟地域振興局新潟港湾事務所

橋カード

埼玉県(秩父地方) 10枚 県土整備部 県土整備政策課

自然の美しさや日本の文化・風土を大切にしたくなる、環境・文化系

カード 配布エリア 種類・枚数 問い合わせ先
ジオカード 北海道~鹿児島県 ノーマルカード15枚、レアカード15枚の全30枚 ジオカード公式ホームページ
北海道選奨土木遺産カード
(シビルネット北海道カード)
北海道内 36枚 公益社団法人 土木学会北海道支部
ながい水カード(Aqua Card) 山形県(長井市) 現在19枚目 長井ダム水源地域ビジョン推進会議(野川まなび館)
かなキャラカード 神奈川県内 12団体それぞれのキャラクターがあり、複数デザインを作成しています。
種類は今後も増加予定。詳しくは各団体にお問い合わせください。
厚木市 観光振興課観光振興係
文化遺産カード 愛知県・岐阜県・新潟県・福井県 愛知県37枚、岐阜県65枚、福井県9枚、新潟県41枚、全152枚 文化遺産カード公式ホームページ
沖縄観光インフラカード 沖縄県 25枚(継続発行中) 内閣府 沖縄総合事務局

番外編:うれしい特典付きカード
ロープウェイカード

2014年から中部地域で通年営業するロープウェイ運行会社8社共通の「ロープウェイカード」がスタートしました!ロープウェイカードとともにスタンプラリーをコンプリートすると、次回どれか1つのロープウェイに5名まで乗車できる無料乗車券(有効期間3年)がもらえる特典付きです。
同じくロープウェイカード配布中の関西エリア12施設でも、スタンプラリー用紙1枚に異なる3施設のスタンプを集め、4施設目をご利用の際その用紙を提示すると1名様1往復が無料になるスタンプラリーイベントが開催中(2017年3月末まで)です!ロープウェイカードは、スタンプラリーの用紙を持っている人がもらえます。

カード 配布エリア 種類・枚数 問い合わせ先
ロープウェイカード
※別途ロープウェイの乗車料金がかかります
中部エリア8施設(静岡県、岐阜県、三重県)
関西エリア12施設(滋賀県、兵庫県、奈良県、大阪府、京都府)
中部エリア:8枚
関西エリア:12枚
中部エリア
御在所ロープウエイ
かんざんじロープウェイ
関西エリア
びわ湖バレイ

※カードの種類・枚数は2017年1月時点で確認したものです
※現在配布が終了しているものもあります。詳しくは各発行元へお問い合わせください


有名な観光地でなくても、けっこう面白いものが全国各地にあるんですね!そういえば、ちょっとしたマンホールにも絵が描いてあったな…。あの景色は大きな橋が印象的だったな…など、今まで気づかなかったものに着目してみると、何か新しい発見があるかもしれません。
気軽なおでかけついでの小さな思い出を楽しむために、カードを集めてみてはいかがでしょうか。全種類コンプリートしなくても、自分が行ったことのある場所のちょっとした情報は、「へ~っ」という小さな学びにも。いつも自分の趣味に没頭しているお父さんも、こんなカードコレクションならお子さんと一緒に楽しめますね!

カード収集の参考に、こちらもおすすめ

日本各地のインフラや県勢、交通から産業、名所旧跡まで一目でわかる。
社会背景に詳しくなればカード収集がよりタメになり、深く楽しめる!

『なるほど知図帳 日本 2017』

歴史・風習、旅・名産、生活、産業・交通、スポーツ・文化芸能、政治・社会、自然の各ジャンルについての最新ニュースや面白ネタがぎっしり。豊富なデータはもちろん、都道府県の傾向を見やすい図表で分かりやすく紹介しています。ニッポンイチや都道府県なんでもランキングなど、日本全国の今が分かっちゃう“知図”帳です。

コラム一覧を見る

  • このエントリーをはてなブックマークに追加