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今年のNHK大河ドラマは「おんな城主 直虎」。主人公の直虎は、実は男だった?という説もありますが、ドラマでは柴咲コウさん主演、ヒロインが活躍するストーリーになっています。
不屈の精神で運命を切り開き、井伊家を支えた女性リーダーの大奮闘にハラハラドキドキする時代劇!今年一年の放送が楽しみです♪

常に前を向いて困難に立ち向かう直虎の活躍は、今の時代に置きかえてみても、あきらめずに試練を乗り越えるためのヒントがいっぱい。一途な愛と信念を貫く心の強さを紐解き、直虎にあやかって2017年を素敵に過ごしてみませんか?

naotora-1.jpg時は戦国の世。多くの英雄や実力者たちが各地に勢力を張り、覇権を争っていた時代に男の名で家督を継いだ「おんな城主 井伊直虎」。静岡県西部を拠点とした井伊家22代当主井伊直盛の一人娘(幼名おとわ/出家後に次郎法師、のちに直虎と改名)が主人公となるこの物語は、駿河の今川、甲斐の武田、三河の徳川という3つの大国が虎視眈々と井伊家の領地をねらう中、領地と領民を守るべく幼い世継ぎの命を守りながら乱世を生き抜くため奮闘する物語。女性ならではの美しさと、しなやかな芯の強さの両軸を併せ持つ柴咲コウさん演じるヒロイン、直虎がどのように活躍し未来を切り開いていくのか、見逃せません!女性の活躍が積極的に推し進められる今の時代、女性リーダーがさまざまな困難を乗り越えていく姿には、現代社会を生き抜くヒントのようなものもあるのでは?そんな観点からも楽しめそうです。

<直虎の一途な生きざまのポイントをおさらい!>

◆なぜ若くして出家したの?

井伊家当主・井伊直盛の一人娘として生まれた直虎(幼名:おとわ)。直盛には跡継ぎとなる男の子がなかったため、幼いころから分家の嫡男である亀之丞(のちの直親)をいいなずけとし、おとわは次代の当主の妻として井伊家を盛り立てるはずだったのですが…、この結婚を喜ばしく思わなかった家臣の策略によって亀之丞の父、直満が今川氏に謀反を疑われて自害に追い込まれてしまいます。同じく命を狙われた9歳の亀之丞は身を守るために信州へ逃げ、消息を絶ってしまうのです。おとわはいいなずけと交わした約束を守るため、「出家」という道を選択することに。

◆なぜ女性なのに城主に?

今川氏に謀反を疑われ井伊家は滅亡の危機に!かつてのいいなずけも今川氏によって討死し、家臣たちも相次いで倒れてしまいます。井伊家の家督を継ぐことのできる男子が直親の息子、虎松だけになってしまったのです。風前の灯となった井伊家を守るため、いいなずけとの約束と愛を胸に、次郎法師(のちの直虎)は女性でありながら君主となることを決意。直虎と名乗って俗世に帰還します。知恵と勇気で戦国の世を生き延び、幼い世継ぎの命を守って、井伊家のその後の発展につながる礎を築いていきます。

一途な愛

詳しい年齢は伝えられていませんが、幼いころからずっと仲の良かったいいなずけが姿を消してしまい、子ども心にもさみしさや言い知れぬ不安があったはず。そんな中で、ほかの誰とも結婚することができないようにと「出家」を決断してしまう、その一途さに心打たれます。

誰とも結婚できない「出家」を選択

直満の自害という井伊家の窮地は、家臣の策略によるもの。さらにその家臣は、おとわを自分の子どもと婚約させようと企むが、おとわは「誰とも結婚できない」出家の道を選んでその策略から逃れた。


かつてのいいなずけは別の人と結婚!さらに悲しみは続く…

10年が過ぎ、亀之丞がやっと帰国を果たしたものの、出家の身ではもう添い遂げることができない。亀之丞は井伊家を継ぐために直親(なおちか)と名を改め家臣の娘と結婚。その後、桶狭間の戦いで織田軍に敗れた父・直盛が戦死し直親が当主となるも、またしても今川氏によって直親は幼い跡取りの一人息子を残し討死。次々と井伊家をけん引する人物が姿を消してしまう中、直虎を奮い立たせたのは、いいなずけの残した跡取り「虎松」と「井伊家」を守る想いのみ…。

冷静な判断と思い切った施策

おんな城主となった直虎にはさまざまな試練が訪れます。徳政令凍結のエピソードでは、直虎は領主としての立場を失うことになりますが、領地、領民にとって何が最適かを考え、自分を信じて意志を貫いた直虎の決断により、結果として混乱を最小限に抑えられたといわれています。

駿河・今川氏によって命じられた徳政令を2年間凍結

直虎は、今川氏真の命令で出された徳政令をすぐには実施しなかったといわれている。本来、借金が帳消しになるという農民などのための法令だが井伊家の力を弱めようとする今川氏の策略だと見抜いた直虎は、2年の月日をかけて貸し方の寺社や商人の土地が守られることを確認したうえで、徳政令の実施に踏み切った。

00.jpg その時の直虎の花押(サイン)は文書として蜂前神社につたえられました。現在は古文書として浜松博物館に保管・公開されています。

機転を利かせ、チャンスを生かす

徳政令の実施後、厳しい仕打ちを受けた今川家を見限り、発展著しい徳川家につくという井伊家にとって大きな決断をくだします。そして、かつてのいいなずけの忘れ形見「虎松」を教育して世に送り出すという直虎にとって最大の目的、一番の大仕事をやり遂げます。

徳川家康と虎松を引き合わせる

直虎は、15歳になった虎松を、ある日鷹狩に出かけた家康と会えるように画策する。その出会いがきっかけとなって、虎松は「万千代」の名を与えられ家康の家臣となることができた。その後、家康の身を守る手柄を立てるなどの実績が認められ、やがては家康の功臣として「徳川四天王」と呼ばれるまでの出世を遂げることとなる。

会社にいれば、管理職、プロジェクトチームのリーダーや歓送迎会の幹事役、家庭でも一家の大黒柱としてのリーダーシップやPTAの集まり、学校行事、ご近所や親戚とのお付き合い…、ちょっとしたことでも人の上に立ち、全体を仕切ったり、決断を下したり、物事をまとめる機会というのは誰にとってもあるはず。そんな時、立場や権力で物事を推し進めようとしては、誰もついてきてくれません!

そうなんです、城主じゃなくても、リーダーシップって意外なところで発揮しなくてはならないシーンがいっぱいありますよね。そんな時、直虎流の決断力と勇気があれば、「ここぞ!」という時も乗り越えられそうです。

ポイント1:心の声に耳をかたむける

幼いころに出家し、寺での生活を送っていた直虎。世俗を離れて修行した日々の体験が城主になってからも生かされていたのでは?気持ちを落ちつけて心の声に耳をかたむけてみると、自然と「今やるべきこと」が見えてくるかもしれません。多忙な毎日の中でも、ちょっとした時間を見つけて心を空っぽにしてみましょう。

ポイント2:誠心誠意で行動する

人の上に立ち、人を動かすにはやっぱり、権力や地位、お金などに頼らず、自分自身の誠意、信念をもって自分の気持ちをしっかり伝えることが大切!そして、自らも行動する!頑張っている気持ちが伝われば、自然と人もついてきてくれます。

ポイント3:アドバイスをしてくれる人の存在

直虎を支えたキーマンが井伊家の軍師的存在、龍潭寺(りょうたんじ)住職の南渓和尚です。出家を決意したとき「次郎法師」という、井伊家にとって家督の所有者またはその継承予定者(大抵は長男)のことをいう呼び名、“次郎”と“法師”を2つつなぎ合わせた出家名をつけ、男の名前で出家をさせ、跡継ぎである証を残しました。南渓和尚のように進むべき道を理解して支え、アドバイスをくれる人の存在は、何よりも得がたいものです。

直虎の生き方を紐解くと、
一途な愛と信念を貫く素敵なリーダー像が見えてきます

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~ 直虎流リーダーってこんな人 ~
  • ●愛する者や仲間を大切にする
  • ●ここぞ!という時は自分を押し通す
  • ●一番を目指す、ではなく最善を目指す

直虎のような激動の人生とはならないまでも、就職、結婚、出産、還暦、厄年、転勤、引っ越し…、人生の転機は誰にでもおとずれるもの。節目となるような年ならばこそ、勇気をだして前進できる毎日を過ごしたいものですね。2017年を一体どんな一年にするか?はすべて自分の心次第。直虎のような愛と信念にあふれたリーダー像をイメージして、今年も元気に素敵に過ごしましょう!

そんな決意を固める旅、自分を高める一人旅には、歴史の舞台となったゆかりの地を巡るのがおススメ!直虎ゆかりの地は「出世のパワースポット」といわれる場所が多いのも魅力です。名物のうなぎを食べてパワーをつけたら、今年の出世も間違いなし♪ 2017年を駆け抜けるべく、いざ出陣です!

<直虎ゆかりのおススメポットをご紹介>

◆井伊家の菩提寺「龍潭寺」

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古く平安時代から菩提寺だと伝わる歴史あるお寺で、井伊家40代の祖霊がまつられています。本堂、開山堂、御霊屋などの6棟は県指定文化財とされています。見どころは、東海一の名園といわれる小堀遠州作の庭園!池泉鑑賞式庭園と呼ばれ、池をつくって実際に水をはり、ありのままの自然の景色をうつした眺めを座敷から鑑賞します。井伊家の墓前に手を合わせた後、心を落ち着けて庭園を満喫しましょう!

龍潭寺(りょうたんじ)
http://www.ryotanji.com/

 

◆徳川家康の天下取りの拠点となった城「浜松城」

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直虎が育てた直政がつかえた徳川家康が天下統一の礎を築いたのが、浜松城です。家康は17年の長きにわたり浜松城に住んだ後、江戸幕府の初代将軍となりました。以降、藩政260年の間に25代の城主が誕生。幕府の要職につく人物を数多く輩出したことから、「出世城」と言われるようになったとか。 浜松城の周辺にも、家康公がまつられている東照宮(引間城跡)をはじめ、家康ゆかりの神社や伝説の地が点在しています。出世パワーをしっかり肌に感じながら、散策するのもおすすめです。

浜松城公園
http://www.entetsuassist-dms.com/hamamatsu-jyo/

 

◆「おんな城主 直虎」大河ドラマ館

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浜松市内には、ドラマの世界観にじっくりひたれる大河ドラマ館も期間限定で登場しています。ドラマのストーリーに沿って様々な展示が用意されているこの施設を訪れれば、さらにドラマを深く理解できること間違いなし!旅の締めくくりに、「おんな城主 直虎」を総おさらいしちゃいましょう!

おんな城主 直虎 大河ドラマ館

期間: 2017年1月15日~2018年1月14日
所在地: 浜松市北区細江町気賀369 みをつくし文化センター内
時間: 9:00~16:30
休日: 期間中無休
料金: 入場料大人600円、小・中学生300円

 

◆ご当地グルメも忘れずに♪「うなぎ八百徳 本店」
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「腹が減っては戦はできぬ」とはよくいったもの。おいしいうなぎを満喫し、パワーをしっかりチャージしましょう!おススメは、JR浜松駅からも徒歩3分のこちらの老舗うなぎ店。だしと薬味で変化を楽しむ「お櫃うなぎ茶漬」の元祖としても名高い、明治42年創業の歴史を誇るお店です。座敷席もあり、大人数でも安心してご利用いただけます。

うなぎ八百徳 本店(うなぎやおとく ほんてん)

電話: 053-452-5687
所在地: 浜松市中区板屋町655
営業時間: 11:00~20:00
定休日: 月曜日
メニュー例: うな重 3186円/お櫃うなぎ茶漬 3294円(写真右)

 

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