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石川県の北端に位置する能登半島。美しい自然や伝統文化の宝庫として名高いこの地、実は羽田から飛行機で1時間あれば到着できるんです。都会の喧騒を離れ、自然と海に癒やされたいと思ったらすぐにでも行ける能登。今回は訪れる前に知っておきたいとびきりの情報をお送りします。旅行計画の参考にぜひ!

急斜面に広がる棚田、潮風から家屋を守る間垣など、優れた里山・里海の景観を残す能登。風光明媚な景色もさることながら、伝統技術が受け継がれる文化も魅力的です。国の重要無形民俗文化財にも指定される、500年の歴史を持つ揚げ浜式の製塩法を受け継ぐ塩田。約400mの通りに200以上の露店が並ぶ、国内でも最大級の朝市の一つ「輪島朝市」。日本を代表する漆器の輪島塗など、素晴らしい文化が息づいています。そんな能登には、718(養老2)年、能登半島が越前国から分かれて能登国になったという歴史があります。そして2018年は能登立国1300年の節目の年。各地でさまざまなイベントが企画され、大いに盛り上がりを見せる今は、まさに能登を訪れるのに最適といえます。東京からは羽田空港から飛行機を使うのが最短ルートで、能登空港に約1時間で到着できます。美しい自然や独自の伝統文化の宝庫である能登の、今知るべきキーワードをこれからご紹介していきます。

ぐるっと周囲を海に囲まれた能登には、特徴的な地形を生かした素晴らしい景色や、人々の暮らしが生んだ日本の原風景がたくさんあります。それらはまさに非日常の絶景といえます。能登に行くなら押さえておきたい、そんな絶景スポットの数々を少しご紹介します。

白米千枚田

海に面した斜面に1004枚の棚田が連なっていることで有名な「白米千枚田」。水田が輝く春や青田の夏、稲穂の秋、雪景色の冬とどの季節をみても美しいの一言に尽きます。時間帯によっても表情を変えるほか、例年10月中旬から3月中旬にかけては約2万1000個のソーラーLEDが千枚田を彩るイルミネーションイベント「あぜのきらめき」も実施しています。

恋路海岸

恋路海岸は、約700年前に愛し合う男女の若者が引き裂かれた悲恋の舞台として知られています。沖にはふたりが人目を忍んで会っていたとされる弁天島が浮かび、干潮時には島まで歩いて渡ることも可能です。今では縁結びのパワースポットとなっており、恋路海岸から見附島までの海岸線は「えんむすびーち」とも呼ばれています。

見附島

海岸にそびえる高さ28mの無人島「見附島」は、能登のシンボル的な存在。正面から見ると軍艦の形に似ていることから「軍艦島」とも呼ばれています。周囲が白く、頭だけ緑が生い茂るかわいい姿はSNS映えしそうですよね。浜辺からは歩いて近づけるように、大きめの踏石が連なっています。

珠洲岬

日本海に突き出た能登半島の先端「珠洲岬」。周囲の海域で寒流と暖流が交わることから、自然のパワーが集中する日本三大パワースポットの一つに数えられています。周囲は遊歩道も整備されているほか、珠洲岬が一望できる空中展望台も設置。また、近くには幻想的な青の洞窟も。

能登半島の先端のまち・珠洲市で世界11カ国39組のアーティストが作品を出展した「奥能登国際芸術祭」が2017年に開催され、7万人を超える人が駆けつけました。それらのアート作品の一部は今も保存展示されていて、奥能登の魅力を新しいカタチで発信しています。SNS映えするアート作品をご堪能あれ!

塩田千春 「時を運ぶ船」

珠洲の外浦海岸で行われる揚浜式塩田が作品のモチーフ。塩田で使用された古い木舟を中央に配置し、血管のような赤い毛糸が室内を覆っています。戦時中の苦難を乗り越え、塩づくりを継承していくことを決めた角花菊太郎さんの思いが込められた作品。

河口龍夫 「小さい忘れもの美術館」

旧飯田駅を舞台とした作品。かばんや傘、ステッキなど電車や駅の忘れものを連想させるものが黄色く塗られた部屋に展示されています。展示された忘れものが、鑑賞者に忘れたり、忘れさられたりすることを問いかけています。

アレクサンドル・コンスタンチーノフ「珠洲海道五十三次」

芸術家や建築家、数学者などさまざまな顔を持つ作家が、屋根付きのバス停こそ珠洲を象徴する風景の一つとして考え、市内4カ所のバス停を作品に。アルミのパイプで覆われたバス停は、のどかな景観の中で異彩を放っています。

石川の伝統工芸が散りばめられた優美な空間ともてなしが話題の観光列車があります。絢爛豪華な「花嫁のれん」と絶景自慢の「のと里山里海号」に乗車すれば旅の気分は一層盛り上がります。美味しい料理と絶景を楽しみながら、ゆったり旅情を味わってみては?

花嫁のれん

金沢発の「花嫁のれん」。コンセプトは「和の美のおもてなし」。朱と黒で塗り分けられた外観は、輪島塗や加賀友禅をイメージしたもの。金沢箔や友禅柄などを施し、非対称にこだわった車内のしつらえは一つとして同じものがありません。ちなみに花嫁のれんとは、加賀・能登・越中で見られる、婚礼に用いる特別なのれんのこと。婚礼当日、嫁ぎ先の仏間の入り口にかけられ、花嫁はそれをくぐって先祖にお参りし、結婚式に臨みます。

1号車は格子戸風の柱で区切られた8つの半個室があり、ゆったりとくつろぎながら旅を楽しめる空間。通路は日本庭園の飛び石をイメージ。各部屋はそれぞれ友禅染のオールドコレクションをあしらっています。2号車は流水をイメージした通路に、オリジナルの回転いすを設置。内装は輪島塗の伝統的な図柄を表現しています。要予約の「和軽食セット」(能登特産の食材や郷土料理を盛り込んだ加賀屋料理長監修のセット)や、「スイーツセット」(辻口博啓氏のセレクトスイーツ)も楽しみたい!

のと里山里海号

「のと里山里海号」は、七尾〜穴水の33.1kmを走るのと鉄道の観光列車です。穏やかな七尾湾や一面の田園風景など、ノスタルジックな風景は眺めているだけで癒やされます。アテンダントが乗車し、沿線を案内してくれるほか、途中のビュースポットでは一時停車してくれるなど絶景を楽しめるサービスも充実しています。世界農業遺産に認定された「能登の里山里海」の風景をゆったり楽しめます。

車内には能登に息づく伝統工芸品を各所に配置し、鑑賞できるギャラリースペースを設けてあります。座席は七尾湾向きの席と、ボックス席を用意。飲食付きプランも楽しめるように全席にテーブルを設けてあります。オプションで能登の有名寿司店によるこだわりの豪華寿司弁当がつく「寿司御膳プラン」や辻口博啓氏監修の特製スイーツがつく「スイーツプラン」を楽しみながら能登の風景を眺めれば、旅心がそそられること間違い無し!

豊かな自然を楽しむだけが能登ではありません! 観光する際に訪れたい魅力的な施設も充実しています。ここで一部ご紹介するほか、能登立国1300年を記念して能登の豊かな里山里海の自然にふれ、歴史や文化を学べる「のと里山里海ミュージアム」が2018年10月に七尾市の能登歴史公園内にオープンする予定です!

のとじま水族館

本館の「回遊水槽」が「のと海遊回廊」として2018年4月27日に全面リニューアルする「のとじま水族館」。能登半島近海に生息・回遊する魚を中心に約500種、4万点の生き物が飼育されています。日本海側で唯一ジンベエザメが見られるほか、イルカ・アシカのショーやペンギンの散歩など見どころがたくさん。

宇宙科学博物館コスモアイル羽咋

UFO伝説のある羽咋市にある、NASAが特別協力した「宇宙科学博物館 コスモアイル羽咋」。宇宙開発のために実際に制作された宇宙船や衛星、本物の隕石などが展示されているほか、世界のUFOの目撃談を集めたデータベースや宇宙開発資料など学術的資料も多数収蔵されている本格的な科学博物館になっています。宇宙食のお土産も人気です。

石川県能登島ガラス美術館

海を望む小高い丘に立つのは「石川県能登島ガラス美術館」。東洋思想をイメージ化した独創的なデザインの建物に、ピカソやシャガールのデザインをもとにしたガラス彫刻作品などを展示しています。ゆっくりとお気に入りのガラス器を探すもよし、庭や七尾湾など風景を楽しむもよし。季節ごとのイベントやワークショップもたくさん!

輪島キリコ会館

能登の祭りで神輿の先導役を担う巨大な切子燈籠「キリコ」が約30基も展示されている「輪島キリコ会館」。祭り囃子が流れる館内は幻想的な祭りを再現していて、実際の祭りを目の当たりにしているような臨場感と迫力がそのまま楽しめます。8月の輪島大祭では、キリコ会館のキリコも担ぎ出されるとか。

三方を海に囲まれた能登半島は、豊かな自然が多種多様な食材を育んでいるため、新鮮な魚介類や山の幸に恵まれています。県外にはめったに出回らない希少な食材もあるので、わざわざ訪れて現地で味わいたくなります。特に珠洲市、輪島市、能登町、穴水町の飲食店では「能登丼」と呼ばれるご当地グルメが提供されており人気を博しています。奥能登のコシヒカリの上には、メイン食材として地場でとれた旬の魚介類など地元の食材がたっぷり。また、現在は輪島市でちょうど2018年12月31日まで「能登立国1300年記念 わじま食めぐり2018」キャンペーンを実施しており、1300円で食べられる丼も登場しています。さらに盛り上がる能登丼から目が離せません!

福寿司「地物海鮮能登丼」

店主夫妻の気さくな人柄に、長年の常連客も多い「福寿司」。鮮度へのこだわりが強く、魚介はその日の朝に水揚げされたものだけを使っています。「地物海鮮能登丼」は能登近海の魚を中心に、10種類以上の食材が入った贅沢な丼です。

むろや「天然岩ガキ丼」

蛸島漁港の仲買資格を持ち、料理人でもある店主が切り盛りする「民宿&お食事処 むろや」。7〜8月限定で提供される「天然岩ガキ丼」は、身の張りと甘みの強さが段違いの大ぶりの岩ガキが3つも乗った逸品。甘辛い味付けが食欲をそそります。

能登うしつ荘「縄文くじら丼」

内浦を見下ろすロケーションが自慢の「国民宿舎 能登うしつ荘」で提供されるのは、宇出津で親しまれた伝統食「鯨」がメインの「縄文くじら丼」。鯨の竜田揚げを7枚乗せ、料理長特製の醤油ベースのだしで包み込んだ一品で、意外なほどクセがなく、うまみが強いのが特徴です。

レストラン浜中「香箱カニ丼」

「レストラン浜中」では石川県で香箱ガニと呼ばれるズワイガニのメスを思う存分味わえる能登丼が人気。海藻のダイズリを敷き詰めたご飯の上に香箱ガニを2杯分も乗せた「香箱カニ丼」は、11月7日〜2月末のお楽しみ。

能登観光の情報がつまった「まっぷる能登」



この記事でご紹介した能登観光の魅力はもちろん、おでかけ前にチェックしたいイベントカレンダーやプランニングに役立つガイド情報、能登立国1300年に関する最新ニュースまでたっぷりご紹介している一冊です。
能登を舞台にしたNHK連続テレビ小説「まれ」に出演したパティシエ・辻口博啓さん、俳優・篠井英介さんのインタビューも掲載しています。能登におでかけする際にはぜひご覧ください。

※文中の辻口博啓さんの「辻」は正式には一点しんにょう

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