MAPPLE×新しいスタイル

 

2025年12月14日、東京都世田谷区の「地理系ブックカフェ 空想地図」にて、主に小学3年生以上を対象にしたワークショップ「オリジナルデザインの地図を作ろう!」が開催されました。今回は、2024年7月に千代田図書館で行われたイベントに続く第2弾として、講師に東京カートグラフィックの村松和善さんと、地図地理芸人の小林知之さんをお迎えしました。

イベントには小・中学生あわせて6名が参加し、今年の思い出を振り返りながら自分だけの地図作りに挑戦しました。その様子をお伝えします。

※2025年12月27日開催の大阪会場のイベントの様子は、以下の記事で紹介しています。
https://www.mapple.co.jp/blog/27349/

 

|| 講師

村松 和善(むらまつ かずよし)
地図のデザイン・制作・オンラインショップを展開する「東京カートグラフィック株式会社」に勤務。そのかたわら子ども向け地図イベントを主催している。

 

 

小林 知之(こばやし ともゆき)
お笑いコンビ「火災報知器」のメンバーで、日本大学地理学科卒業の地図地理芸人。著書に『いつの間にか覚えてる! 世界の国が好きになる国旗図鑑』がある。

 

 

 


 

)) まずは会場周辺の地図で練習 ((

村松さん:
私、村松と申します。東京カートグラフィックという、地図や地図グッズなどを作って販売している会社から来ました。会社で働くかたわら、こうしたイベントも主催しています。

小林さん:
僕は小林と申します。大学で地理を学び、現在は芸人や構成作家など、いろいろな仕事をしています。また、国旗に関する本も出しています。今日は、国旗や地図に詳しいかどうかに関係なく、純粋に楽しんでもらえたらうれしいです。

村松さん:
今回は、トレーシングペーパーの上から地図をなぞったり、好きなものを書いたり、シールを貼ったりしながら、オリジナルの地図を作っていくワークショップです。

それでは、本日使う道具について紹介します。ペン、シール、カラー地図の冊子、トレーシングペーパー、マスキングテープがそろっているか確認してください。

<講師のお二方より地図の描き方についての説明がありました>

村松さん:
まずは、今日の会場である「地理系ブックカフェ 空想地図」周辺の地図を使って練習します。

はじめに、地図を描くための準備をします。カラー地図を机の上に置き、マスキングテープでしっかりと留めます。その上からトレーシングペーパーを重ね、同じようにマスキングテープで固定します。地図とシートが動かなくなったら、準備は完了です。

これから地図に慣れるために、「どこにあるかな?クイズ」を行います。地図の中から、マクドナルド、ガボン大使館、大学、中学校、小学校を探し、トレーシングペーパーにそれぞれ丸を付けてみましょう。

小林さん:
学校を見つけるのは、地図が好きな人にとっては簡単かもしれませんね。それからガボン大使館ですが、ガボンは僕の好きな国章ベスト3に入っています。国章で盾を持っている黒ヒョウの顔がすごく好きなんです!

<ガボン共和国の国旗と国章>※国旗と国章の画像はパブリックドメインの資料を使用しています

村松さん:
では次に、濃い緑色で描かれている高速道路を、ペンでなぞってみましょう。

小林さん:
なぞるということは、太めのペンで一筆書きするとよさそうですね。ちなみに、一般道路の看板は青色ですが、高速道路の看板が緑色なのは、昼でも夜でも見やすいからなんですよ。

村松さん:
続いて、地下鉄がどこを走っているのかを探してみましょう。場所がわかったら、好きな色でなぞってみてください。次に、見つけたものだけでいいので、公園の形をなぞってみましょう。さらに、もし公園の名前がわかったら、その名前を文字で書いてみてください。最後に、今日の会場(地理系ブックカフェ 空想地図)の場所を、地図に書き込んでみましょう。

<みなさん、集中して地図を描いています>

村松さん:
ここからは、みなさんの好きなように、シールを貼ったり文字を書いたりして大丈夫です。自分のペースで、自由に地図作りを楽しんでください。

)) いよいよオリジナルマップを制作 ((

村松さん:
今日は、ほかにもいくつか地図をご用意しています。まず、大阪・関西万博に行ったことがあるお子さんがいれば、万博会場の地図もあります。万博会場の地図に国旗シールを貼って、オリジナル地図を作ることもできます。そのほかにも、上野、渋谷、東京ディズニーリゾートの地図を用意しています。好きな地図をスタッフから受け取って、先ほどと同じように机の上に貼りましょう。

<後半はいよいよ、オリジナル地図作りにチャレンジ>

村松さん:
準備ができたら、地図にシールを貼ったり、道路や鉄道路線をなぞったり、文字を書き足したりしながら、自由にデコレーションしていきます。なお、地図は池や川などの自然地形を先に描き、人工構造物を後に描くと、より描きやすくなります。例えば、上野を選んだ人は、不忍池(しのばずのいけ)をなぞるところから始めるのがおすすめです。

<参加者のなかには、鉄道路線の凡例を書き加えるお子さんもいて、思わず感心させられました>

村松さん:
さて、そろそろお時間になりました。ここで一旦区切りにして地図にタイトルをつけてもいいですし、家に帰ってから続きを描いてもかまいません。家で続きを描く場合は、ずれないように地図の四隅に目印をつけておくと安心です。

今日描いてくれた地図でもいいですし、家に帰ってから新たに作った地図でも大丈夫ですので、それを写真に撮ってメールで送っていただくと、何ともれなく4000円以内の昭文社の地図商品がプレゼントされます! ぜひ応募してみてください。

小林さん:
大人でも2時間集中するのは大変ですが、周りで謎のおじさんたち(笑)がいろいろ話しているなかでも、みなさんが集中して取り組んでくれたことがとてもうれしかったです。このまま持ち帰って、続きを楽しんでもらえればと思います。

村松さん:
およそ2時間の長丁場となりましたが、本日はみなさん一所懸命に地図を描いてくれて、本当にありがとうございました。

<みなさん、それぞれ工夫をこらして、すてきな地図を描いてくれました>

)) イベントを終えて ((

今回の講座では、地図の見方や描き方の基本を学びながら、子どもたち一人ひとりが自分の思い出や興味を形にしたオリジナル地図作りに取り組みました。身近な街の地図をじっくり観察し、道路や鉄道路線、公園などをなぞったり、シールや文字で表現を加えたりすることで、地図を「読むもの」から「作るもの」として楽しむ体験となりました。

この講座をきっかけに、日常のなかで地図を眺めたり、街を歩いたりする時間が、これまでより少し楽しいものになれば幸いです。完成した地図や、これから作られる新しい地図が、次の発見へとつながっていくことを願っています。

執筆:稲垣 宏樹(旅行書ライター、Webライター)


 

それでは当日ご参加いただいた方から届いた作品をご紹介します!

タイトル:たのしいディズニーチズ

おなまえ:中島 灯梨さん

ご本人コメント:色をつかって、のりものをなかま分けしたところをがんばりました。
うみのところには魚のシール、せんろには電車のシール、どうろには車のシールをはりました。
のりもののところにも、それとおなじプリンセスのシールをはりました。
いろいろなシールがあって、イメージをあわせてはるのが楽しかったです。

広報からのコメント:あかりさんはカフェでもご自身のシールやペンを駆使してとても素敵な地図を描かれていましたが、おうちでさらに描き足されてディズニーランドの楽しさ、思い出があふれる作品に仕上がりましたね!
図中の下部にある「ひとで、目がかけない、ごめんなさい」は、ほかのおさかななどに目を描いたのにひとでさんには描けないから謝っているのですよね。とっても素敵です♪

タイトル:上野公園近くの道路案内

おなまえ:吉村 公一さん

ご本人コメント:道路、コンビニ、学校を書いた。不忍池周辺を書くのに苦戦しました。出来上がりはよかったと思います。

広報からのコメントさんは地理だけでなく歴史にも大変詳しくて、とても驚きました。ペンケースもお気に入りのものでしたね。
丁寧に池や園を塗り、地図記号もたくさん記載して、かつ道路を金銀で描き分けていますね。とてもきちんとしたデザインの地図に仕上がっています。すばらしいです。

タイトル:大阪関西万博思い出MAP

おなまえ:まひっちーさん

ご本人コメント:1日で思たより多くの国々に行けたことが地図を作て気づきした!中でも僕の1番はスペインです!

広報からのコメント:文字のシル、おにぎり、たごそして大好きな国旗シル。それらを駆使してとても素敵な万博の思い出地図ができしたね♪
地理の知識がすばらしく、鉄道の凡例を欄外に書くなど、プロ顔負けの地図力を発揮してくださいした。

タイトル:渋谷の暗渠&古道マップ

おなまえ:下稲葉 耕星さん

ご本人コメント:限られたスペースにどの情報を入れるか悩みながら書き進めました
大山道などの古道と渋谷川の支流がポイントです。河川に関する凡例にもこだわりました。
次の機会には、地図の用途を明確に定めてからもっと書き込みたいと思います!

広報からのコメント:さすがは暗渠の専門家。今回唯一の中学生の参加者、ということで、ひとつひとつの地図要素を丁寧に、正確に記載してくださいました。
欄外の凡例もとても精緻ですね。「暗渠」があるのがらしい、です♪これからも暗渠を通じて、地図とのかかわりも大切にしていただけたらうれしいです♪

 



※2025年12月27日開催の大阪会場のイベントの様子と作品は、以下の記事で紹介しています。ぜひそちらもどうぞ。
https://www.mapple.co.jp/blog/27349/

 

)) 地理系カフェ「空想地図」とは? ((

2022年9月にオープンした都内でもめずらしい地理系に特化したブックカフェ。2026年2月現在、1700冊以上の地図・地理等の蔵書がウリです。購入可能な書籍、空想地図、グッズも。お好みのドリンクやお料理と一緒にさまざまな楽しみ方が可能。イベント前の下見、予習も大歓迎です♪

|| 公式サイトhttps://chirikeibookcafe-kuusouchizu.owst.jp/


|| お店からのニュースリリース
https://www.value-press.com/pressrelease/304578

https://www.value-press.com/pressrelease/311184