表紙の真ん中に「りんご」。書店やコンビニの書棚で、ひときわ目をひく、マップルの地図たち。「地図とりんごにどんな関係があるの?」「マップルっていう名前はりんごとの語呂あわせ?」などと不思議に思われたこともあるのでは。そんなマップルとりんごのヒミツをこっそりお教えします。
マップルは、「MAP(=地図)」とマップルのトレードマークである「APPLE(=りんご)」を組み合わせた造語です。りんごをトレードマークに選んだのは、「地図はりんごのように新鮮で品質のよいものでなければならない」との考えから。「MAP」と「PULL(=引っ張る)」にちなんで、地図業界を牽引していきたいという気持ちも込められています。
『MAPPLE』がはじめて登場したのは、1984年。「地図」の文字がなく、黄色い表紙にタイトルロゴ、大きなりんごの中には虹のイラストという大胆なデザインの初代『MAPPLE』は、書店キャンペーンで1日50冊売れるなど、発売当初から大ヒットを記録。道路地図の定番へと成長しました。初代『MAPPLE』の表紙を開くと、その名に託された思いや地図へのロマンが英語で綴られていました。
黒いバックにりんごの赤が映えるスタイリッシュな現在の『スーパーマップル』。表紙を飾った歴代のりんごたちの中には、イラストで描かれた「青いりんご」や、積み木のように絶妙なバランスで積み重なった芸達者なりんご、といった変わり種もいました。とはいえ、モデルになることを許されたのは、高級店出身の色、ツヤ、形の三拍子がそろった、美貌のりんごたちだけだったとか・・・。