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  3. 『ことりっぷ』の表紙デザインにまつわる"秘密"のおはなし。"粋"な和風柄に隠れた"遊び心"とは!?

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和風柄の表紙が印象的な『ことりっぷ』。そのデザインのヒミツをお届け!『ことりっぷ』生みの親であるブランドマネージャーと、担当デザイナーが込めた思いを語ります。

ブランドマネージャー 菊地 由香
PROFILE


海外版のマガジン担当を経て、ことりっぷ初版の制作時から改訂まで主要メンバーとして携わる。現在はことりっぷブランドの普及と事業推進のため全国各地を飛び回る毎日。

20代後半〜30代半ばの女性を対象にした国内版のガイドブック、というコンセプトを聞いて直感的に「和風柄」、それも“粋”な着物の柄がいい!と思ったんです。わたし“粋”という言葉に弱いんですよ(笑)。個人的に着物や日本文化が好きで、着物の柄に親しみがあったんです。普段着物を選ぶ中で、伝統工芸など日本のいいところが日の目を見ていない気がしていて。それって国内版のガイドブックにも通じるな、と。まだまだいっぱいある日本のいいところが紹介されていない。そういう思いと、着物の遊び心がマッチして 「大人かわいい着物柄」というコンセプトが生まれました。着物柄といっても古典的なものから、現代的なものまで色々ありますよね。着物の下に着る長襦袢ひとつにしても、外からはちょっとしか見えないのにすごく凝ったデザインだったり。そんな“粋”や“遊び心”を含んだ着物柄です。アイデアの源としては、手持ちの着物の柄を見たり、普段よく行く呉服店や趣味で行く歌舞伎座で探したりしました。(デザイナーK)

表紙の柄はもちろんどれも大好きなのですが、その中からあえてお気に入りを選ぶなら…… ひとつは「石垣・竹富・西表・宮古島」。ぱっと見、南国イメージの沖縄っぽくないですよね(笑)。芭蕉布というその地方の織物の柄なんですが、それが渋くてかっこいい。そして実際に行って目にして、ハッとするんですよ。「この柄か!」と。表紙の風景に旅先で出会うというおもしろさがある。それと雪うさぎの「札幌・小樽・ニセコ・旭山動物園」。北海道といえば雪を連想する方が多いと思いますが、ただの雪ではつまらないので、同じ雪でも雪うさぎにしました。うさぎのモチーフを加えると、こんなにかわいらしくなるんですよ。それと「金沢 北陸」。金沢は日本三大和菓子どころのひとつなので、和菓子を女子目線で図案化しました。かわいい!と読者の方からとても人気があるんです。(菊地)

「小布施・長野 野沢温泉・湯田中渋温泉」が気に入っています。温泉地であり葛飾北斎の美術館があるなど和の風情溢れる小布施らしい、ストレートな着物柄。小布施は花の町でもあるので、最新版では淡いピンク色をキーカラーにしていますが、初版のデザインも町のイメージによく合っていると思います。くじらを使った「四国」(初版)も好きですね。くじらって日本の伝統的な柄としてよく使われるんですよ。手拭いなどで見かける、くじらの目のアップを使ったデザインなども、とても粋ですよね。(デザイナーK)

女性は旅行のとき、洋服のコーディネートに悩むじゃないですか。3日間どういう服を着ようかなとか、靴をもう一足持って行こうかなとか。旅行に行くのにそれだけ自分のファッションにこだわるひとたちにとって、ガイドブックの表紙だっておしゃれな方がいい。『ことりっぷ』は女性が旅を楽しむためのツールのひとつになっているんじゃないかな。洋服と靴とカメラとガイドブックと、というふうに。国内版では帯をとると地名の文字が縦に小さく入っていますが、これはガイドブックを持ったときに手で隠れる位置なんですよ。軽い紙を使っているので、これだけを持って行けるのもポイントですね。片手で持って歩いて回る姿や、旅先のカフェでお茶を飲みながら眺める姿が風景として画になるように心がけました。(菊地)

まずはその土地の特産品・名産品や伝統工芸品などを県別に出すんです。それ以外にも地方が押しているものもあるし、女子の目線を入れたりもします。もし有名なのが鍋だったら、女子目線だと鍋よりスイーツでしょ、とか。写真を選ぶ上で大切にしているのは、旅する人の“目線”。典型的な観光地の絵はがきのようなものではなく、角度や距離感を工夫して、女性が旅するときの目線をそのまま表現するようにしています。歩いているときに、見上げたときの建物のシルエットを風景の一部として写したものだったり、足元に佇む小動物を見つけたときのスナップだったり、見つけた好みの小物の一部をズームで撮ったものだったり。それはガイドブックの中身で使っている写真についても同じです。正面からカメラを構えたという写真ではなく、ちょうどここに猫が歩いていた、とか運ばれてきたコーヒーのカップのここがかわいい、とかそんな自分だけのちょっとした、でも特別な風景を切り取ったような写真を選んでいます。(菊地)

旅を日常的に感じてもらいたいという思いから『ことりっぷ』公式サイトをスタートしました。サイトを見る皆さんの旅気分を盛り上げて、旅の機会を少しでも増やし応援することができたら。

皆さんには自分たちのペースで旅を楽しんでもらいたいですし、それぞれ旅のテーマがあると思うので、『ことりっぷ』ではデザインにおいても白い部分、空白の部分を大きくとっているんです。それに加えて、わたしたちが散りばめている“粋”や“遊び心”といった要素に読者の方が気付いてくれるととてもうれしい。そういう発見する喜びって、ひとりの気ままな旅で自分だけのお気に入りを見つける旅の喜びにも似ていると思います。『ことりっぷ』のデザインはそういう旅先で見つかる自分だけのお気に入りのようなものだと思います。(菊地)

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